Punk Rock的 美容師観
美容師として歩み始めてこの春で丸10年。
紆余曲折はあったが、培ってきた経験の中で
"自分のスタイル"というものが確立されつつある。改めてそれを言葉にしてみたらこうなった。
11歳頃に邦Punkに出会い、メロコアや青春Punkにどっぷり浸かる思春期を過ごす。
モテるためのことは一通りかじった。
もちろんバンドも組んでモテると思いボーカルを務めた。結果は言うまでもない。素人のコピーバンドで1番モテるのはベースかドラムだ。
楽器は一切できない。小学生の時にドラムを習ってみたが半年で辞めた。そのかわり耳はかなり鍛えられた。なぜならやりたい曲を決める時に、メンバーがやれる難易度の低めの曲なら楽器の弾けない自分でも提案できると思ったからだ。コード進行がシンプルで、バスドラもシングルペダル。ベースはなんなら簡略化できんじゃないかってものを。
そうすると余計にPunkRockの魅力にハマることになる。
「3コードでなんでこんなかっけぇんだ?」
「音程なんてあったもんじゃないのになんで泣けるんだ?」
そう。PunkRockには技術ではない、心に訴えかける魂のメッセージが込められている。
社会への反発や、モテたいハメたいという真理。とにかくストレートだ。
今では心も器用になって立場的な振る舞い方も覚えたし、正解を飲み込むこともできるようになった。
しかし、今、日頃サロンワークでやっている技術や提案するスタイルを立ち返ってみたら、やっていることは正に"3コード"的なことだった。
とにかくシンプルに。"プロならできる"じゃ意味ない。明日になって自分でも同じようにできるように。手数は少なく。アレンジの余韻は残す。提案したスタイルの意図がストレートに伝わるように。
決して、モヒカンやスキンにしたがるとか、ソバージュにしたがるとかそういうんじゃない。
精神的にPunk Rockなのだ。
不器用で真っ直ぐでガキみたいだけどアツい。それがPunkKidsだ。
我ながらこの道で間違っていないと思える。
ちなみに音楽の趣味はかなり雑食になった。
POPSも聴くしアイドルソングも聴く。
お店で流れてくるBGMはあまりに多種多様なので、お客さんが戸惑うこともしばしば←
それも含めてうちの楽しみと思ってほしい。
今月のBGMリコメンドはこれにしよう。
NICOTINEで