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ワンオペ事務員①~イントロダクション~
ワンオペというとどうしても真夜中の牛丼屋チェーン店が思い浮かぶ。
ワンオペレーション。
つまりは現場を一人で回さなきゃいけないってことだ。
これは何も飲食店やコンビニに限ったことではない。
事務員だってワンオペやらされたりしている。
これからの連載ではわたしのブラック企業でのワンオペ事務員経験を書き連ねていこうと思う。
したくてした経験ではないが、この経験をオープンにすることで同じ境遇にいる人に何か気づいてもらえることがあったりしたら嬉しいし、そういう環境にいない人には「こんな異次元な世界があるのか」とエンターテインメント的に楽しんでもらえたらそれはそれで良い。
とりあえず「これから書き連ねることは【限りなく本当にあったことに近い事実を含む】フィクションです」というテイで行かせていただく。
では、はじまりはじまり~☆
ワンオペの始まりは
ワンオペ事務員だって、最初からワンオペだと知っていて面接を受けて入社した訳ではない。
面接時点では「経理の人も雇うし、広報兼雑務を任せる人も雇う」と聞いていたので、最低でも3人は事務系の人間が居るものと思っての入社だった。
ちなみに入社まで3か月ほど待ってもらったので、その間に他の人は入社しているんじゃないかと思いつつ初日を迎えた。
初日、社長と会長から業務の内容を聞き、特別に引継ぎに来てくれていた前の事務員さんに業務を教わった。
が、ここで「ん?」と思うことが多かった。
まず、この”前事務員さん”は「直前に辞めたのではなく、わたしが面接を受ける以前に辞めていた人」だった。それらは会話の中で読み取れたことだったが、その他にもおかしいと感じることがあった。
それは、彼女の雰囲気だった。
正確に言えば「会社にいる時の彼女の雰囲気」だ。
常にビンビンにアンテナを張り、気を張り詰めて緊張しているように見えた。そして「時間だから」と彼女の定時にはキッチリと帰っていった。定時が来るとホッと彼女の緊張がほどけるようにも見えた。
そうして引継ぎの一週間が終わり、彼女が用意してくれていた引き継ぎ書の内容はほぼ教えてもらい終わった。
このぐらいの業務内容で業務量であれば問題なくできるな~と、この時は気楽に構えていた。
しかし、地獄はここから始まるのであった。
・・・続く。
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