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月【杖を作る理由】34/53

毎週月曜日は、杖を作る活動についてです。

7月は 全体を通して
note 記事の個人的なテーマが

「研究を考える」なのですが、
杖を作る理由に関して書いていきます。

市民の森に出入りして1年。

最初は「まほうの杖」を作る材料が欲しくて、
森の中で草取りなどの手入れをしているおじさん(お爺さん)に
話しかけたところから

森の管理に少しずつ触れる機会が増えました。

その中でわかっていることは、

ある程度どこの森でも共通している様子を感じていて、

過疎化地域さながらに

・若者が全くいない
・今、参加している 平均80歳 オーバーのメンバーがいなくなったら参加者がいなくなる
・管理の8割以上を一人または少数のメンバーで行っており
 主要メンバーがいなくなると管理の質がガクッと落ちることが目に見えている

行政が税金を投じて土地を買い
管理はボランティア主体で地域に丸投げている

という点に関しては町内会と同じ構造になっているということです。

40代の人間からすれば、
経済の観点から言うと

失われた30年で低賃金の中をなんとか生き抜いている世代が
こんなことに関わる余裕はない

だから
高度経済成長期に稼いだ世代で
余力を持ってなんとかできたプランニングの世代が作ったレールなんだから

その世代がなんとか回せば良い
俺たちには関係ない

様々なルールも含めて
そう言いたい気持ちがあることは間違い無いのです。

ただ、
このまま放置しておいても、
住宅地の真ん中にある市税によって買い取られた森が

近隣住民に対して危険な場所になっても良く無いことも十分に理解できる。

町内会も同じですが、

無理のない範囲で作られたルールを理解しつつ、
参加者に負担感が少なく

それぞれの趣味性などを発揮できることや、
精神的な充足感覚を得られる、
余暇として楽しめるなど

「無理のない」で回る仕組みを立ち上げないといけない。

大小の差はあれど、
地域間の問題解決に役立つ新しい仕組みは
間違いなくイノベーション(ローカルイノベーション)です。

これは、まほうの杖を作る理由として
自分の中ではとても大きなものです。

イノベーションのない未来に、
たぶん希望はないだろうと漠然と思っています。

昨日、そんなことを考えていた際、

帰り道に
「森の美術館」という言葉が思い浮かびました。

住宅街の中にある森の中を丸ごと
地域の文化向上を目的とした展示会場として利用して、
アートの為のイベントを秋ごろにでも行うようにできないかと言うような感じのイメージです。

https://morino-bijutsukan.com

ネットで「森の美術館」を検索すると

千葉県にある地位の文化向上を目的とした
立派な美術館の情報が出てきますが、

こんなに立派なものでなく
フリーマーケットのように場所に 
その日1日だけ「市が立つ」見たいのでいいと思うのですが、

いきなり何かできなくても
とにかく手の届く範囲で自分なりのイノベーションを考えないといけない。

https://mori-no.art

そう、これ。
イメージは全くこれと同じです。

まず知ってもらい関係を作り、
興味を持った方に環境作りに少しずつでも携わってもらう。

最終的に、
福津市の防風防砂林は郷づくりの会の
活動のことを知って

そこの土地が
「近隣の多くの人にとって命を育める場所」であり続ける為の手入れを続けられること。

人口が減少すると言うことは、
どれだけ自動化、自動化と言ってもやはり物理的な手入れは必要なわけで、
全国どこも同じ問題を抱えていると思います。

それぞれの場所が
それぞれに解決策を見出さなくてはならないものの

これから先はアイデアを出す地域にのみ、
人間の温度のようなものが宿るような気がします。

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Wand Workshop
サポートしたいと思われましたら、ぜひ「こんな杖を作って見てという製作への要望」や「こんなことに利用して欲しい」と私にメッセージをください。想いをのせ、ぜひ一緒に活動を作りましょう。その際には必ず報告します。