やたら耳元でささやいてくる小悪魔なティンカーベル

ねえ　ねえ　ねえ、きいて、きいて、この間さーすっごく、すっごく、素敵なお店見つけちゃった、、え?何でそんな小声なんだって、それはね、他の妖精さんたちに聞かれると、みんな行きたくなったら困るから、あなただけに、
お·し·え·て·あ·げ·る♡
そこはね、現実世界からネバーランドに帰ろうとした時に道に迷ってたまたま見つけたの、えっまた迷ったのって何よ!
ちょっとだけね、迷ったの、そこはね不思議な優しい空気が漂ってて、何か小さな看板と扉があるお店なの、こそ、こそっと入ってみたら、綺麗な虹色のステンドグラスの螺旋階段があるの、ぐる、ぐる、ぐる、っと飛んでったらもう１つ扉があるの、すこーしだけ開けて隙間からコソ、コソって入って大きなトネリコの木の葉に隠れて見てたの、美人で天使の様な声の女の子が居て、コネ、コネ、コネ、コネ、ってお団子作ってたわ、そばにはふわっふわ、で可愛いウサギ?みたいな生き物もいたよ、すっごい量のお団子作ってたわ、少しするとお客さんが来て少しだけ出してたわ、あれ残り全部食べるのかしら食いしん坊よね?
それからね、気になって違う日にも何回か行ってみたの、毎日オムライスを練習してて焼き過ぎてカチ、カチだったり、火の通りが甘くてとろ、とろ、過ぎたり卵の殻が入ってしまってたり、なかなか上手くならなくて、ふわっふわの可愛い生き物は、すずちゃんって呼ばれてたわ、うさぎと思ってたけど犬みたい、毎日オムライスですずちゃんはすこし困惑してるみたいだったわ、すこーしだけどこっそり魔法の粉を調理器具にかけてあげたら、ふわ、ふわ、とろ、とろの美味しそうなオムライスが出来てたわ、失敗ばかりしてて、もしかしたらあの女の子は、ほんわり癒しの妖精と思ってたけど、うっかりの妖精かも知れないわね、、でもすっごくすっごく幸せで素敵な空間だったよ、
ね、今度一緒に予約して行ってみない?絶対癒やされるよ、うっかりが心配?、大丈夫!!
調理器具全部に、魔法をかけてあるから多分大丈夫よ。ね、行ってみようよ!!

おしまい