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【オルタナティブスクール訪問記/山口②~クラス、時間割のない学校~】

山口県にある小さな学校、「地球子舎(てらこや)」。
『今を生きる 自分を生きる学校』を掲げる、オルタナティブスクールだ。
瀬戸内海沿いの最寄り駅から、車で約15分。
山の中腹で、改装した古民家を校舎に
今から5年前、開校した。
現在、6歳~12歳(小1~6)の子どもたちが20人ほど、通っている。


わたしたち親子は
てらこやと同じ敷地内に園舎を構える、『こびとのおうちえん』に4日間、寝泊りさせてもらった。


やりたいことを、自分で決めること。
自然の中で、とことん遊び込むこと。
――をモットーとする幼稚園だ。
開園は、てらこやより早い2010年。
ここを卒園した子の、保護者たちから
〝おうちえんの延長のような学びがしたい〟と要望があり
てらこやが開かれた経緯がある。


その、てらこやでは

〇1人ひとりが尊重され、「自分のやりたいことを決めてやる」こと。
〇やりたいこと・困っていることなどを、話し合いによって解決すること。
〇豊かな自然と、一体となった暮らしを営むこと。
〇〝学びかた〟を学ぶこと。
〇子どもも大人(スタッフ)も、自分自身でいること。


――を、大切にしているという。


クラス分けはなく
子どもたちが皆、異年齢で混ざり合い毎日を過ごす。
時間割もないし、
1人の先生が壇上に立ち、数十人の生徒に一斉授業を行う光景も、
てらこやでは見られない。


じゃあ、1日何をやって、どんなふうに過ごすの??
かと言うと、


子どもたちが、『それぞれのやりたいことを選んでやる』時間が大半だ。
そういう、子どもたちの自発的な取り組み以外に
興味関心や年齢・発達に応じた内容を、スタッフが提案し
更に皆で話し合って決める、『スタッフプラン』の時間もある。
家づくりや実験、アート、料理、農作業、キャンプ…などなど
てらこやを飛び出して体験するプロジェクトも、たくさんあるようだ。


なるほど…。φ(・ω・ )ホムホム...
ただ、頭では理解できても
わたしは、なかなか〝絵〟がイメージできずにいた。(´ー`)ワカンネー
特に、子どもたちが『それぞれのやりたいことを、選んでやる』という過ごし方。
いつもいつも、モノづくりとか大掛かりなプロジェクトをやりたい、というわけではないだろうし…。
学齢期の子どもたちって、日常的にどんなことをやりたい、と望むものなんだろう?


夜、ほかに誰もいないおうちえんの園舎で
初めての環境に興奮し、園舎を破壊しかねない勢いで駆け回る珍獣ズを眺めながら ←止めろ
わたしはぼんやりと、そんなことを考えていた。


翌日から2日間、いよいよ見学だ。


#探究学習がすき

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