対魔人アキ 『ハイウェイを遡る死神!!』◆冒頭800文字◆

「今回の依頼はシンプルだ。幻魔暴走族『デス・サイド』を潰す」アキはエナジーゼリーを飲み干すと端的に言った。

コリヤマ内環状線、アムクマ・ハイウェイ。山間のこの区間はまるで蛇のようにのたうっている・・・・その腹の上に、二台の二輪マシンがアイドリングしている

「簡単にゆうなァ、割とデカい戦だぜ、コレ」レオが答える。

「ナツメの情報通りなら出現は約15分後、奴らの出現と同時にレオ、キミがワイヤーを張ってくれ。発線装置はさっき説明したとおりだ」「死人が出るぜ」「構わない。ナツメが事故情報を流している。ハイウェイは今、ほとんど無人だ。万が一の場合路面を破壊しても構わない」「1か月も何やってたかと思えば!テロだぜ!もう!」レオはケラケラ笑った。

「キミも今のうちに飲んでおけ」ゼリーを投げ渡すアキ。しかし、受け取ったレオからは既に笑みが消えていた!彼の幻魔聴力は、猛スピードで接近するモーター音をとらえていた!「来たぜ。10っキロってとこか?正面だ!」出現予想時間まであと5分。ドン・ピシャリだ!

「先行くぜ」レオはマシンに拍車をかけ、あっと言う間に1キロ先に先行する!{パシュ!パシュ!}カーブの手前、路上にワイヤーを張り巡らせ、危険極まるブービートラップエリア構築!

「…まてよ?」違和感に気付いたレオ。エンジン音が接近している、想定より、遥かに早く!!

「どんなアホげたマシンに乗ってやがんだ…」身構えるレオ・・・・「アキぃ!!もう来」BAOOOOOOOOM!!!!「ナニィ!」

レオが知らせるが早いか、けたたましい轟音と共にソレは出現した!「ィイヤーッホホーゥッ!!」蛇行するハイウェイをマシン跳躍ショートカットして!!!「シマッタ!!」

トラップエリアを飛び越した死神は時速666キロでアキの待つ直線エリアに猛突進!!

「我こそは対魔人アキ!ヨロシク!」アキが古式アイサツ!

「ヤアヤア!俺こそはデスサイズ!」


【続く】

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