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生活の中の療育

先日、知り合いの方の紹介で、隣の市で開催しているダウン症のある子の親の会へ参加した。
普段の生活の中では、ダウン症のある子やその親とつながることも少ないため、そういう集まりがあればできるだけ積極的に参加したいと思っている。
なぜつながりたいのか?と考えると、先輩ママに話を聞くことで、小さい頃にやって良かったことなどの体験を知ることができる、今後のことをイメージできることも大きい。
ただそれよりも、同じような境遇の方と、何も気にせず不安に思っていることや、今の状況をざっくばらんに話すことで、私自身のリフレッシュや安心感にもつながっているように感じている。

会場に到着すると、主催者の方の明るさにスッと居心地の良い風を感じた。

娘と同じくらいの子や、少し上の年齢の子など、子連れの参加が5組くらい。普段は親一人で参加する人が多いみたいで、こんなに子どもがいるのは珍しいとのこと。

会が始まろうとした時に、一人の女性が部屋の中に入ってきた。
背筋がスッと伸びたその女性は、私の斜め左側に座り、さっと資料を出して、最初にダウン症関連のイベントなどの紹介してくれるとのこと。
その雰囲気からこの会に長く参加されている方だということがわかり、どんなことが聞けるのか、私は内心ワクワクしていた。

まずは自己紹介からということで、その女性が名前を言った瞬間。私はハッとした。
もしかすると、私が先日ブログに書いて、いつか会いたいと思っていた女性ではないだろうか。
娘さんの年齢的にも、絵本のボランティアをされていることも辻褄が合う気がする。その方の話を聞いている間、様々な感情が頭をよぎり、早くこのことをご本人に伝えたいという思いに駆られた。

3番目に私の番がきた。
娘のことはさらっと話す程度にして、本題へ。
「実は私、お子さんとのコラムを読んで本当に勇気をもらいました。1日10冊絵本を読んでいます」と伝えた。
どこでそのコラムを入手したのか、どんな内容のコラムだったのかを話すと、ご本人も会場にいた人もびっくりした様子で、主催者の方もこんなことってあるんですね。感動しますと言われていた。

私はいつかお会いしたいと思っていた方に出会い、話すことができて胸がいっぱいになった。

その後、私を含め小さい子どもがいるお母さんたちのプチお悩み相談会となった。
引っ越しを考えている人や、療育園を考えている人、職場復帰のための保育園を探している人など様々だった。

先輩お母さんたちがそれに答える形で会が進んでいき、特に印象に残る言葉があった。
「生活の中に療育があるんですよ」
これは、先ほどの私が勇気をもらったというコラムを書かれていた方が言われていた。
娘さんを幼稚園に歩いて連れていく時、最初は40分もかかったけど、卒園する頃には20分になったとのこと。歩くことも療育と考えられていたそうだ。
そして現在娘さんは、よく喋り、なんと家から高校まで一人で通うようになっているらしい。

私はこの先家を引っ越したいという思いがあり、幼稚園の近くにしたら通いやすいのではないかと思っていたけれど、通園も立派な療育であると考えると、近いばかりが良いことではないような気がしてきた。

春から、療育園の週1回の通園に通う予定にしているが、それ以外の家で過ごす時間のほうが圧倒的に多いのだから、生活の中での関わり方がとても大切だと感じ、身が引き締まる思いだった。

今回の会に参加して、先輩ママたちのお話にはとても重みがあり、大変学びの多い時間となったし、初めて娘と同級生の子にも出会うことができた(ママも私と同い年という偶然も!)

子どもがいる状態での外出や、知らない場所に行くというのは、なかなか腰が重い時もあるけれど、行った先での出会いはインターネットの情報にはないお話を聞くことができるし、何よりも人の温かさがあると感じている。

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