古典は何の為に勉強をするの?①

まだサクラが咲かない北海道から教室長がお送りします、こんにちは。

毎週土曜日に更新を、と思いながら始めたノートですが、1週目にして予定が崩れてしまいました。

塾生のカリキュラムは崩さないくせに自分のカリキュラムは崩す教室長・・・医者の不養生かな?(唐突な慣用句の挿入

さて、前回教室長は国語を主に教えていますよー的な話をしたと思いますが、今回は表題の通り、古典は何の為に勉強するのか、について考えて行きたいと思います。

誤解を恐れず教室長の結論を言いましょう。


振り分けの為です


あ、待ってください! この時期(4月中頃)に道に落ちている溶けて凍ってを繰り返したジャリジャリの汚い雪を投げないでください! ちゃんと説明しますから!(何


まず最初に言っておきますが、古典で習って文法や熟語などは人生に於いて使う機会と言うのはまずありません。

教室長の様に大学で国文学を学んで日本人の思想や思考はどう変わって行ったのか~、とか、言う様に大学に入ってやりたい研究があるなら話は別ですが、社会に出て使う事はまずないです。

確かに教養として『古事記』や『孫子』を知っていると「お、この人は教養があるなぁ」と思われるかも知れませんが、教養はあくまでも教養。そんな物は生活していく中で勝手に吸収していく物なので、ワザワザ学ぶ必要のない物のはずです。

言い換えれば、美味しい雑炊のつくり方を知っているからと言って何の意味があるの?と言う事になります。

風邪を引いた時(古典の話になった時)に美味しい雑炊の作り方(由来となった書物や故事)を知っていれば役に立つ(話が盛り上がる)かも知れませんが、そんなに頻度は高くないですよね?

もし風邪を引く頻度が多いなら病院に行って食生活を見直してください。きっと栄養の偏りがあります(何

じゃあ何故学ぶ(学ばされる)のか。私は下記の様に考えます。

集団で学ばせて
一定の基礎情報を使って応用の内容がどの程度分かるのか?
という情報処理能力を測る

と言う事だと思っています。

記憶は定かじゃないですが、大学の共通試験の基礎古語数(どの高校でも覚えなければならない最低数)って言うのは確か200-300語数です。

そこに文法の約束を組み合わせて覚えたら

「はい、あなたは今まで学んだ事で実際に古典読めますよね?」

と試験されている事になるんです。

つまりは

「単語や文法の暗記(努力)、それらを論理的に組み立てる能力(読解力=論理的思考)、それによる解答(表現力&語彙力&応用力)」

を試されていると言う事になるんです。

問題が作りやすく、日本語の能力も測れる、って言うので古典と言う科目があります。

だからこそ共通試験で古典は選択ではなくて必修なんですね。


先程の美味しい雑炊の作り方で古典を解説すると


「Aと言う料理人は雑炊を作りました」

「Aの雑炊には〇、〇、〇と言う具材が入っており、△、△と言う手法を使って料理されています」

「あまりにも美味しかったのでBと言う名前を付けて広まりました」

というのを授業で習って、共通試験の時に

「この料理人が作った物を食材から導きだせ」

「△の手法と〇と言う具材が入っている料理は何?」

などと聞いてくるわけです。

社会は別に暗記が出来る人が欲しいわけじゃないんです。ちゃんと基礎知識を使って実践的な応用がきく人間が欲しいんです。

何故なら、社会と言うのは流動的です。暗記が出来るだけで良いなら、HDとかにワードで打ち込んで保存すれば良いんです(暴論

ですので、古典を学ぶのは狭義の意味では「振り分け=区別 の為」と言っても過言ではないでしょう!


・・・と言うのが現在の古典教育の現状だと教室長は思っています。

ですが、古典愛好家(大学で研究していた人)としてはそんな悲しい話があるか!と思うのもまた事実。

それでは、次回は②でこう有って欲しいな、こういう風に学んで欲しいな、と言う願望を書きたいと思います。


したっけ。

CM
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