僥倖
人形町にある小さなビル。以前から気になっていて、意を決して開けた扉の向こうには、静かに盃を傾ける人達。そこは、カウンターだけの小さな店。
女将さん曰く、「4人以上だと、うるさくなるので断るんです」
壁一面には、数え切れないJAZZのCD。何かお好きな曲は、と言われて「ピアノが好きで…ビル・エヴァンスはありますか」
聴こえてきたのは、シェリーマンがドラムの渋い1枚。
隅田川の心地よい風に吹かれながらの帰り道、新進気鋭の14歳が使った、話題の言葉を思い出す。
たとえ、29連勝しなくても、そういう事はあるのさ。
でも、そんなに珍しい言葉かな。