#224 競争をしない
こんにちは、皆さん。今回の僕の記事では、「競争をしない」というテーマで書いていきたいと思います。僕の個人的な性格的にもそうなんですが、もともと人と争うことが苦手で、「争う」という言葉が嫌いなため、「競争」という言葉にあまりポジティブな感情はありません。ですが、僕がいる飲食業界やエンタメビジネスの世界では競争が日常です。同業他社との熾烈な競争の世界で、独自の道を切り開くことは困難かもしれませんが、はたしてこの先競争を続ける意味はあるのでしょうか。そんなことを最近考えています。日本のサービスレベルは世界でもトップレベルだと思います。だからこそ、これからは日本の同業者との争いの中ではなく、世界を相手にビジネスを広げていくことが大事になってきて、よりグローバルな視点が必要になっていくと考えられます。飲食やエンタメもそうですが、世界と戦えるコンテンツが沢山あるのにも関わらず、日本の小さなマーケットだけでやっているのはもったいないなとも感じます。これからは内向きではなく外向きに発信していくべきだと思います。
#グローバル市場
独自のアイデアを追求し、ファンを引き寄せる
まず、競争を避けるために重要なのは、独自のアイデアを追求することです。自分の個性や独自性を活かし、他とは違った付加価値を提供しましょう。そうすることで、自然とファンを引き寄せることができます。僕自身、学生時代のアルバイトから合わせて30年近く飲食業を生業にしてきました。30年前の当時は居酒屋やファミレスなどのチェーン店が競合他社との争いにエネルギーを費やしていましたが、現在は独自のメニューやサービスを売りにした店舗のほうがお客様からの支持を得られるようになりました。お店の特徴やこだわりを前面に出すことが、ファンを増やす鍵となりました。
#ファンビジネス
ブランド価値の向上によりコアな顧客層を引き寄せる
競争を避け、独自の道を進むことで、ブランド価値も向上することがあります。他社とは一線を画す存在として認知されることで、お客様からの信頼を勝ち取ることができます。僕がかつて在籍したお店では、独自のコンセプトやこだわりがブランド価値の向上に繋がりました。お客様が「あのお店は違う」と感じる瞬間が、ブランド価値を高めるポイントとなっています。
#ブランディング
独自性を持つことは、特定の顧客層を引き寄せる力となります。競争相手とは異なるアプローチや特徴を持つことで、コアなファンを獲得しやすくなります。飲食業での成功例として、独自のメニューや雰囲気を提供することで、特定のターゲット層を引き寄せることができます。顧客層が明確であれば、効果的なマーケティングやサービス提供が可能となり、CPO(顧客獲得単価)を適正にすることができ、広告費や営業の人件費などの販売費用を抑えることができます。
#CPO
競争を回避しつつ、ニッチ市場で繁栄する方法
競争を避けながらも、ニッチな市場で繁栄する方法も考えてみたいと思います。特定の需要が高い市場にフォーカスすることで、競合が少なく、成功のチャンスが広がります。飲食業においても、特定の料理ジャンルや食材に特化することで、ニッチ市場で繁栄する機会があります。お客様のニーズに合った提供を行い、競合が少ない市場で成功を収めることができます。
#ニッチな市場
競争を回避するためには、需要の高い特定の市場に焦点を当てることが大切です。競合が少ない市場でビジネスを展開することで、失敗の確率を減らしていくことが大事です。飲食業においても、特定の地域やカテゴリーに焦点を当てることが効果的です。需要が高い市場に参入し、他社との競争を回避することで、ビジネスの成長を促進できます。
#失敗の確率を下げる
ここで大事なのはその業態が【普遍的なもの】であると良いと思います。長きにわたり繁栄できるもの、最近書いた記事がありますので、そちらを参考にしていただけるとわかりやすいと思います。
#普遍性
他社との争いに時間とエネルギーを費やす必要なんてない
競争に巻き込まれずに成功する方法の一つは、同業他社への依存を減らし、独立性を確立することです。自分のビジネスが他の事業に左右されないようにするべきだと思います。競争に明け暮れることなく、自分のビジネスを築くことができれば、時間とエネルギーを有効に使えます。競争相手との争いに明け暮れるよりも、ビジネスの改善や成長に集中できると思います。僕自身、過去に競合他社との争いに時間とエネルギーを費やしたことがありましたが、それは今考えるとあまり意味のないことだったと思います。競争を避け、自分の課題に集中することで、より良い結果が得られることを実感しました。
#不毛な争い
安定的な収益を確保し、経営の安定感が増す
競争を回避し、飲食業界で成功を目指すには、安定的な収益を確保することが不可欠です。お金の心配が少ない状態で経営を安定させることで、自信を持って独自の道を歩むことができます。飲食業では、季節やトレンドに左右されやすいと言われますが、安定的な収益を確保するためには、常連客の獲得やサービスの質向上が大切です。安定的な収益があれば、経営の安定感も増し、競争に挑む勇気が湧いてきます。コアなファンを作り、品質への投資を忘れず常に改善。その繰り返しが必要です。
#お金も大事
しかしながら、注意が必要な点もあります。もともとニッチな市場で規模が限られているため、収益性には限界があるかもしれません。しかし、この制約を受け入れつつも、市場の特性を理解し、効果的な戦略を練ることで、成功への道は開かれます。限られた市場でも、独自性や品質にこだわり、お客様からの支持を獲得することができれば、収益性を向上させることができると思います。
#利益を最大化させる
対立や敵対心を減らし、ポジティブな関係を築く
競争を回避し、独自の道を歩むことに焦点を当ててきましたが、最後に大切なポイントをお伝えしたいと思います。それは、競争相手との対立や敵対心を減らし、ポジティブな関係を築くことです。飲食業界では、競合他社とも協力し合うことで、相乗効果を生むことがあります。敵対心を捨て、業界全体の発展に貢献する姿勢を持つことで、日本の飲食を発展させていくという意識が必要なんだと思います。これまで競争を回避しつつ、成功への一歩を踏み出す方法をご紹介しました。独自性を活かし、安定的な収益を確保し、ポジティブな関係を築くことで、世界で通用する日本の飲食企業が出てくると思います。皆さんも自分のビジネスにおいて参考にしていただければ嬉しいです。
#飲食の未来
以前書いた記事も参考にどうぞ!