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みなさん、テキーラと聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?バーでショットグラスを一気飲みして、ライムをかじる—そんな派手なシーンが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。でも実は、テキーラはもっと奥深いお酒なんです。今回は、その魅力に迫ってみたいと思います。
#テキーラ

テキーラってどんなお酒?


まず、テキーラはメキシコ発祥のお酒です。原料はアガベという多肉植物。その中でも特に"ブルーアガベ"という品種が使用されます。この植物はサボテンに似た見た目をしていて、メキシコの乾いた大地に力強く生える姿が印象的です。

テキーラの生産地は限られていて、主にメキシコのハリスコ州とその周辺地域。これらの地域で作られたものだけが"テキーラ"と名乗れるんです。たとえるなら、フランスのシャンパーニュ地方で作られるシャンパンのようなものですね。地域に根ざした伝統がこのお酒を特別なものにしています。

面白いことに、テキーラには法律で定められた分類があります。100%ブルーアガベで作られたものと、他の糖分が加えられた"ミクスト"と呼ばれるものに分かれます。後者は少しお手頃価格ですが、やはり本当のテキーラの魅力を味わいたいなら100%ブルーアガベを選ぶのがおすすめです。
#ブルーアガベ

ブルーアガベ

僕のお気に入り、ポルフィディオ アネホ


さて、僕が特に好きなのが"ポルフィディオ アネホ"というテキーラです。このテキーラ、まるでアート作品のようなボトルデザインが特徴的。ボトルの中にガラスのサボテンが入っていて、一目見ただけで心を奪われます。

でも、それだけじゃありません。ポルフィディオ アネホは、最低一年以上熟成させた"アネホ"と呼ばれるタイプで、香りと味わいが格別なんです。バニラやキャラメルのような甘い香りが漂い、一口飲むと深いコクと滑らかな口当たりが広がります。これをゆっくり味わうと、日々の忙しさを忘れてしまいそうになるんですよ。残念ながらこちらのテキーラは終売になりました。
#ポルフィディオ

ポルフィディオアネホ

テキーラの楽しみ方


"テキーラ=ショット"というイメージを払拭するために、テキーラのおすすめの飲み方をいくつか紹介します。

①ストレートでゆっくり楽しむ
良質なテキーラは、ストレートで飲むのが一番です。少し冷やして飲むと、香りと味がより引き立ちます。

②カクテルにアレンジ
マルガリータやパロマなど、テキーラベースのカクテルも多彩です。フルーツジュースやソーダとの相性も抜群。

③フードペアリングを試す
テキーラは、メキシコ料理だけでなく、チーズやチョコレートともよく合います。特にアネホタイプのテキーラは、濃厚なデザートと合わせると相性抜群です。

テキーラの文化を知る


テキーラは単なるお酒ではなく、メキシコの文化そのものです。例えば、テキーラの生産工程は伝統的な手法を守りながらも、近代的な技術を取り入れています。アガベを収穫する"ヒマドール"と呼ばれる職人たちの技術は、一種の芸術といえます。

また、メキシコでは"テキーラツアー"という観光プランもあり、テキーラの製造過程を見学できるんですよ。こうした背景を知ると、テキーラの一杯がさらに特別なものに感じられます。
#ヒマドール

ヒマドール

テキーラ初心者へのアドバイス


テキーラに挑戦してみたいけど、何から始めればいいかわからない…という方もいるかもしれませんね。そんな方には、まずは100%ブルーアガベの"レポサド"タイプをおすすめします。レポサドは短期間熟成されていて、飲みやすさと深みのバランスが絶妙です。

具体的には、"カサドレス レポサド"がおすすめです。このブランドは滑らかな口当たりで、初めての方でも飲みやすいと評判なんですよ。

また、初めて飲むときは少量から試してみてください。バーのバーテンダーに相談するのも良いですね。「どんな味が好きか」伝えると、あなたに合ったテキーラを提案してくれるはずです。
#バーテンダー

カサドレスレポサド

まとめ


テキーラは、その独特の風味と多彩な楽しみ方で、世界中のファンを魅了しています。僕自身も、ポルフィディオ アネホを飲むたびに、テキーラの奥深さを再認識しています。次回、お店やバーでテキーラを見かけたら、ぜひじっくりと向き合ってみてください。一杯の中に広がるメキシコの風を感じられるかもしれません。

さあ、次の乾杯はテキーラでいきましょう!
#乾杯

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菅野 大輔 (ワインテイスター/食クリエーター:かんの だいすけ)
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