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リーダーとは何か?


リーダーという言葉を聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。指示を出し、組織を動かす人。あるいは、誰よりも先に動き、周囲を導く人。確かにそのどちらもリーダーの役割ではありますが、僕はもう少し違う角度からリーダー像を考えたいと思っています。

僕が目指しているのは、サッカーの監督であるペップ・グアルディオラのようなリーダーです。彼は戦術家でありながら、選手一人ひとりの個性を活かし、チームとしての最適解を常に模索し続ける指導者です。飲食業界においても、スタッフの能力を最大限に引き出し、チームとして機能する仕組みを作ることが重要だと考えています。
#人が大事

ペップ・グアルディオラとは?


ペップ・グアルディオラはスペイン出身のサッカー監督であり、元プロサッカー選手です。選手時代にはFCバルセロナでミッドフィルダーとして活躍し、その後監督としてバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、そしてマンチェスター・シティを率いました。彼の戦術はポゼッションを重視し、選手の能力を最大限に引き出すスタイルが特徴です。監督として数々のタイトルを獲得し、現代サッカーの指導者の中でも特に優れた存在とされています。

飲食業界は、他の業界と比べても人とのつながりが密接な世界です。だからこそ、単に指示を出すだけのリーダーではなく、「信頼されるリーダー」でなければならないのです。そのためには、矜持。つまり、誇りと信念を持つことが欠かせません。
#リーダー

飲食業界に求められる新しいリーダー像


時代が変われば、リーダーの在り方も変わります。かつてのリーダーは、厳格なトップダウン型が主流でした。しかし、今の飲食業界では、それだけではうまくいきません。労働環境の改善や人材不足の問題が深刻化する中で、「共に働くリーダー」が必要とされています。

例えば、現場に立ちながらスタッフの声に耳を傾け、共感し、問題を解決していくリーダー。昔ながらの「背中で見せる」スタイルを残しつつ、スタッフとの対話を大切にする。このバランスが、今求められるリーダーの在り方ではないでしょうか。
#新しいリーダー像

矜持とは「ぶれない軸」


リーダーにとって大切なのは、状況がどう変わろうとも「ぶれない軸」を持つことです。それが矜持です。

僕自身、店を運営する中で数多くの課題に直面してきました。原材料費の高騰、人材不足、競争の激化……そのたびに、「どうすれば現場がうまく回るか」を考え、試行錯誤してきました。

でも、ひとつだけ決して変えなかったことがあります。それは、「スタッフが誇りを持てる店にする」という信念です。飲食業界の価値を上げたい、ここで働く人がやりがいを持てる環境を作りたい。その思いがあるからこそ、困難な状況でも決断を下すことができたのだと思います。
#飲食の価値を上げたい

マンチェスター・シティでのグアルディオラの手腕


ペップ・グアルディオラは、マンチェスター・シティを率いて数々のタイトルを獲得しました。しかし、その成功の裏には、彼の細かい戦術とリーダーシップがありました。

彼は就任当初、選手たちに新たな戦術を浸透させるのに苦労しました。特に、ポゼッション重視のプレースタイルは、イングランドのプレミアリーグでは異質なものでした。しかし、グアルディオラは決して妥協せず、チームに徹底的に自分の哲学を植え付けました。

2017-18シーズンには、マンチェスター・シティをリーグ史上初めて100ポイントで優勝させました。これは、彼の緻密な戦術と選手の成長を促す手法が実を結んだ結果でした。また、選手一人ひとりの長所を最大限に活かすため、ポジションを柔軟に変える試みも行いました。個々の能力を最大限に活用する姿勢は、まさに飲食業界にも通じるものがあります。
#マンチェスターシティ

リーダーは孤独か?


よく、「リーダーは孤独だ」と言われます。確かに、重要な判断を下すのはリーダーの役目です。しかし、だからといって一人で抱え込む必要はありません。

ペップ・グアルディオラのリーダーシップのように、スタッフと積極的にコミュニケーションを取り、共通のビジョンを持ちながら進むことが僕にとっての理想です。彼は試合ごとに戦術を柔軟に変えながらも、常に自分の哲学を大切にしています。飲食業界においても、その姿勢は大いに参考になるはずです。

今の時代、リーダーは「つながりを作る存在」でもあるべきです。スタッフや取引先、顧客との関係を大切にしながら、共に歩んでいく。時には意見を求め、協力しながら決断する。それこそが、これからの飲食業界を支えるリーダーに求められる姿勢ではないでしょうか。
#共創の時代へ

リーダーの矜持とは


リーダーとは、決して「上に立つ人」ではなく、「周りを支え、導く人」です。そして、その根底には、矜持。自分が何のためにこの仕事をしているのか、どんな未来を描きたいのかという強い思いが必要です。

僕自身、まだまだ学ぶことばかりですが、「飲食業界の価値を上げる」「ここで働く人たちが誇りを持てる環境を作る」という自分の軸は、これからも変えません。

ペップ・グアルディオラのように、戦術を考えながらも、最終的には人と人のつながりを大切にし、チームを率いる。そんなリーダーを目指して、これからも進んでいきたいと思います。

みなさんは、どんな矜持を持っていますか?
リーダーとして、どんな未来を目指していますか?
#飲食の未来

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菅野 大輔 (ワインテイスター/食クリエーター:かんの だいすけ)
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