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#197 レストランとは何なのか


こんにちは、皆さん。今回の僕の記事では、興味深いテーマについて語りたいと思います。そのテーマとは、「レストランとは何なのか?」。レストランの歴史、そして日本の飲食業界について少し深く探ってみたいとおもいます。
#歴史に学ぶ

​​フランスからの起源


まず、レストランという言葉の起源です。この言葉は、フランス語の動詞「restaurer」から派生しています。これは「気力や体力を回復させる」という意味を持つ言葉で、英語では「restore」とも言います。この意味から、「元気になる飲食物」を指すようになり、「回復させる所」としての「restaurant(レストラン)」が誕生しました。面白いですね、言葉の起源って。
#語源

​​ブーランジェとレストランのはじまり


話をフランスに戻しましょう。1765年、ブーランジェという人物がパリに居酒屋のような店を開き、肉や野菜を煮込んだブイヨンのような料理を提供しました。そして、これを「元気になる食べ物」として「レストラン」と名付けたのです。しかし、それだけでは飽き足らなかったブーランジェは、羊の足をホワイトソースで煮込んだ料理を提供したのでした。
すると、煮込み料理のギルドであるトレトゥールから当然訴訟を起こされたのですが、何と、この裁判では、「これはレストランという新しい料理で、煮込み料理ではない」というブーランジェの主張が勝利したのでした。詳しい理由はわかりませんが、この頃はフランス革命の直前であり、ギルド制を含む旧体制の力がもう弱まっていたのかも知れません。
この裁判の結果はパリでも話題になり、ブーランジェの店は大繁盛し、同時に料理界の改革者として有名になりました。そして、これ以降、ブーランジェの真似をして「レストラン」と称することで、自由に料理を出す店が増えたことが、食べ物屋を「レストラン」と呼ぶようになったきっかけとされています。
#ギルド

レストランの進化と日本におけるレストランの誕生


しかし、その後もレストランは進化しました。アントワーヌ・ボーヴィリエという大料理家が1782年にパリに「グランド・タヴェルヌ・ド・ロンドゥル」という店を開きました。ここでは、高級レストランのような贅沢な内装が施され、ゲストはテーブルについて好きな料理を注文できたそうです。ただし、この店は一般庶民向けではなく、富裕層向けだったため、フランス革命勃発とともに閉店しました。その後、このスタイルが一般社会に広まるのは少し時間がかかりましたが、徐々に発展していったのです。
#フランス革命

さて、日本におけるレストランの誕生はどのようなものでしょうか?実は、それは明治時代ではなく、江戸時代末期の1863年に遡ります。長崎の出島で西洋料理を学んだ草野丈吉さんが、長崎に「良林亭」という西洋料理のお店を開店し、日本における西洋料理の先駆けとなりました。面白いですよね、日本の飲食文化の歴史も意外に古いものがあります。
#出島

レストランの本質


最後に、レストランの本質を考えてみたいと思います。日本の法規では、レストランは食品衛生法において「食品等事業者」として位置づけられています。国際標準産業分類ではサービス業としてホテルと同じ区分になります。また、日本標準産業分類では「主として主食となる各種の料理品をその場所で飲食させる事業所」と定義されています。飲食業界は多様で、ファーストフードから高級ディナーレストランまでさまざまな形態が存在します。
#牛丼から高級フレンチまで

農林水産省「外食産業に関する基本調査結果」の業態区分では以下に分類されています。

ファーストフード

来客1人あたりの消費金額が700円未満で料理提供時間がおおよそ3分未満のもの。

ファミリーレストラン

来客1人あたりの消費金額が700円以上1500円未満で料理提供時間がおおよそ3分から10分のもの。

カジュアルレストラン

来客1人あたりの消費金額が1500円以上2000円未満で料理提供時間がおおよそ3分から10分のもの。

ディナーレストラン

来客1人あたりの消費金額が2000円以上で料理提供時間がおおよそ10分以上のもの。

多様なスタイルのレストランが日本には存在しますが、日本のレストランの本質はなんといっても「伝統」と「革新」の融合です。伝統的な日本料理を守りながらも、新しいアイデアや技術を取り入れて進化し続けます。日本のレストランは常に新しい料理スタイルやフュージョン料理に挑戦し、食文化を発展させています。「伝統」と「革新」のバランスが、日本のレストランの本質を豊かにしています。
#食文化の多様性

​​未来の飲食業界


最後に、未来の飲食業界について考えてみたいとおもいます。ファミリーレストランや居酒屋のような、一見なんでも有りの無国籍料理のカウンターカルチャーから専門店や紹介制のレストランなど、多様な形態が台頭してきています。食文化もグローバル化により進化し、新たなスタイルが生まれつつあることは間違いありません。これからも飲食業界は変化し続けるでしょう。新たな挑戦や発見が待っています。
#おらワクワクすっぞ

さて、今回の記事ではレストランの歴史や本質について少し触れてみました。食は文化や歴史を通じて深く結びついており、その面白さを感じることができますね。食事を楽しむ際に、これらの背後にあるストーリーを思い出すことで、より一層味わい深い時間を過ごすことができるかもしれません。それでは、美味しい食事と素晴らしい食文化を楽しんでください。
#飲食の未来

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