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#581 GNO(義理・人情・恩返し)

GNOがつくる豊かな人間関係


飲食業界にいると、毎日たくさんの人と接することになります。お客様はもちろん、仕入れ業者さん、スタッフ、同じ業界で働く仲間たち。仕事の中で人と関わることが当たり前だからこそ、人間関係の大切さを日々実感します。

そんな中で、僕が大切にしているのが「GNO」。つまり、義理・人情・恩返しの精神です。これがしっかりしている人とは、自然と長く付き合っていけるし、仕事もうまく回ります。逆に、GNOを軽視する人とは、どこかで関係が破綻してしまうものです。
#GNO

義理:人としての基本の「き」


義理とは、「人として守るべき正しい道」。社会には暗黙のルールがあり、それを守ることで信用を得ることができます。

例えば、飲食店なら「お客様との約束を守る」「仕入れ先に誠実に対応する」「スタッフ同士で助け合う」といったことが当たり前のようでいて、実は簡単ではありません。忙しいと、つい後回しにしたり、甘えてしまったりすることもあります。でも、義理を大事にすることで、人からの信頼を得ることができるのです。

飲食の世界で「準備がすべて」と言われるように、人間関係も義理をきちんと通しておくことで、いざというときに大きな差が出ます。義理を大切にすることは、長い目で見れば、自分のためにもなるのです。
#義理

人情:温かさが伝わる味


人情とは「人に対する思いやりや慈しみの心」。これは、損得勘定では測れないものです。

飲食業界では、ちょっとした心配りが信頼につながります。例えば、忙しいスタッフに「お疲れさま」と声をかける、お客様のちょっとした要望に応える、仕入れ先が困っていたら助ける。そういう行動の積み重ねが、お互いを支え合う関係を作っていきます。

料理も同じで、作り手の気持ちがこもった料理には、人の心を動かす力があります。適当に作った料理と、丁寧に仕込んだ料理では、味だけでなく、食べる人の満足度も変わってきますよね。

人情は目に見えないけれど、確かに伝わるもの。日々の小さな思いやりが、結果的に大きな信頼となって返ってくるのです。
#人情

恩返し:感謝の気持ちを形に


恩返しとは、「受けた恩に報いること」

飲食の世界では、誰もが誰かに助けられながら生きています。新人の頃に教えてもらった技術、お世話になった人の一言、ピンチのときに手を差し伸べてくれた人。そういう人たちに対して、何かしらの形で感謝を示すことが大切です。

恩返しは、派手なことをする必要はありません。大げさな礼をするよりも、日々の行動で示すことが重要です。お世話になった人が困っていたら助ける、自分が学んだことを次の世代に伝える。そんな積み重ねが、信頼のキャッチボールを生み、より良い人間関係を築くことができます。
#恩返し

GNOの返報性:与えれば返ってくる


人間の心理には「返報性の原理」というものがあります。これは「人に何かをしてもらうと、お返しをしたくなる」という心理です。

GNOも同じで、義理を通し、人情を大切にし、恩を返すことで、自然と同じような対応が返ってきます。逆に、GNOを軽視していると、それなりの対応しか返ってきません。

SNSなどでは、一時的に多くの人とつながることができますが、本当に大事なのは「信頼でつながる関係」です。GNOを大切にすれば、たとえ物理的な距離が離れていても、本当に大切な人との関係は続いていきます。
#返報性の原理

まとめ


GNO(義理・人情・恩返し)は、人間関係を豊かにするための大切な要素です。これを実践している人は、自然と周りから信頼され、長く愛される存在になります。

飲食業界に限らず、どんな仕事でもGNOを大切にすることで、人とのつながりが深まり、よりよい環境が生まれます。僕自身、今まで多くの人に助けられてきたからこそ、これからもGNOを大事にしていきたい。

「自分が一番辛いときに真心を示してくれた人への恩は、ずっと忘れない。」

そう思える関係を築いていきたいし、逆にGNOを軽視する人とは距離を置くようにしています。

SNSのつながりもいいですが、それが本当に信頼関係を築くものかどうかは別問題。余分な時間を浪費するより、目の前の大切な人に心を向けることのほうが、よっぽど価値があるのではないでしょうか。
#感謝を忘れない

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菅野 大輔 (ワインテイスター/食クリエーター:かんの だいすけ)
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