見出し画像

#111 接客技術について【第1回】

【ダブルバインド】

Double-bind(ダブルバインド)は心理学の技術であり、飲食店の接客にも応用できる有用な手法です。このテクニックはゲストが提示された選択肢から意図した結果に無意識的に誘導されるという特性を持っています。ダブルバインドは飲食店において、ゲストにより多くの選択肢を提示するだけでなく、売り手側の意図する方向に自然に導くことができる有益な手法です。ダブルバインドの目的は、ゲストがより満足度の高い体験を得ることと、飲食店側が効率的な営業を行うことを両立させることです。特に、ダブルバインドは飲食店のメニュー提案や予約調整などの場面で活用されます。次に具体的な飲食店でのダブルバインドの例を挙げていきます。
#飲食店でのサービスを考える

例えば、レストランのサービスマンがゲストに対して「本日のデザートはアイスクリームとチョコレートケーキになりますが、どちらになさいますか?」と聞く場合、ゲストはその二つの選択肢の中から一つを選ぶことになります。しかしこの場合、「アイスクリームとチョコレートケーキ、両方を少しずつお召し上がりになりますか?」と質問することで、ゲストは一つを選ぶ代わりに、両方を試すことを考えるようになります。こうすることで、ゲストは二つのデザートを一度に楽しむことのできる「デザートの盛り合わせ」というアイデアに魅力を感じるかもしれません。
#大抵の場合盛り合わせを頼んじゃう

同様に、ワインの提供においてもダブルバインドを活用することができます。グラスワインを選んでいるゲストに対して、「赤ワインと白ワイン、どちらがお好みですか?」という質問をすることで、ゲストはその二つの選択肢から一つを選ぶことになります。しかし、「赤ワインと白ワイン、両方を少しずつ試されますか?」と質問することで、ゲストは一つを選ぶ代わりに、両方を試すことを考えるようになります。こうした提案により、ゲストは赤ワイン、白ワイン、両方とも試すことができ、より幅広い体験を楽しむことができると思います。
#少しずつ色々な種類を試したい

さらに、ダブルバインドを使って店側が予定を調整しやすい時間や料理をおすすめすることも可能です。例えば、ディナーの予約の際「週末は多くのお客様が訪れますので、混雑を避けたい方には平日のディナータイムがおすすめですが、週末のディナーでしたら特別なコースがお楽しみいただけます。」といった具合です。このような提案により、ゲストはより自分に合ったタイミングや料理を選ぶことができ、満足度が高まると思います。
#予約の電話

ダブルバインドの活用により、飲食店ではゲストにより多くの選択肢を提示するだけでなく、売り手側の意図する方向に自然に導くことができます。そして、ゲストにとって魅力的な提案をすることで、より満足度の高い飲食体験を提供することができると思います。一流のサービスマンは、このようなダブルバインドの技術を巧みに取り入れることで、飲食店の接客において優れた成果を上げることができます。ダブルバインドを上手に活用することで、ゲストにとって魅力的な提案を行いつつ、飲食店側の売上向上や効率の改善を両立することが可能です。一流のサービスマンは、お客様の満足度を高め、思い出深い飲食体験を演出するために、ダブルバインドの技術を駆使し、柔軟な接客を心掛けています。飲食店のサービス技術において、ダブルバインドは非常に有益な手法であり、ゲストとのより良いコミュニケーションを築くための重要なツールとなると思います。
#win -winの関係

いいなと思ったら応援しよう!

Daisuke2.0
よろしければ、サポートお願いします。 自分のモチベーションアップのためと、今後のためにインプットに使わせて頂き、またアウトプットできればと。サポート頂いた方へはちゃんと返信させて頂きます。

この記事が参加している募集