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#363 あなたはどこで勝負する?

こんにちは、皆さん。突然ですが、今の自分の場所に満足していますか?私たちがどこで何をするか、その選択が私たちの人生やキャリアに大きな影響を与えることがあります。あなたが勝負する場所が本当に自分にとって最適か、考えたことはありますか?この記事では、その選択の重要性について考えていきたいと思います。
#場所の重要性

レンガ職人の逸話に学ぶ

まずは、有名なレンガ職人の逸話から。
この逸話は、仕事や目標に対する視点の違いがどれほど重要かを教えてくれます。

ある町に三人のレンガ職人がいました。それぞれが同じ作業をしていましたが、彼らの仕事に対する考え方は大きく異なっていました。ある日、通りすがりの旅行者が彼らに同じ質問をしました。「あなたは何をしているのですか?」

最初の職人は、不機嫌そうに答えました。「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだよ。ただの退屈な仕事さ。」

二番目の職人は、少し真面目な表情で言いました。「私はお金を稼いで家族を養うために働いています。これが私の生計手段なんです。」

三番目の職人は、にこやかに答えました。「私は大聖堂を建てているんです。この大聖堂は、未来の世代が訪れ、感動する場所になるでしょう。私の手によって、この壮大な建築が形作られているのです。」

同じ作業をしているにもかかわらず、三人の職人の仕事に対する態度やビジョンは大きく異なります。この逸話は、私たちがどのように仕事に向き合うかによって、成果や満足度が変わることを示しています。特に三番目の職人のように、自分の仕事に大きな意義や目的を見出すことができれば、その結果も大きく変わってくるのです。

「俺、あの大聖堂のレンガを修理したんだぜ」と自慢したくなる気持ちもわかりますが、このストーリーの本質は「勝負する場所を間違えちゃダメだよ」という教訓にあると僕は考えます。どこで何をするか、そしてその場所でどのように自分を見せるかが非常に重要です。
#カリスマレンガ職人

優れたマイノリティ

グローバル化が進むなかで日本国内で勝負するよりも、世界と勝負した方が取り分が大きく、インパクトも大きくなります。勝負相手が少ない、もしくは存在しない場所で戦うことが大切です。世界には腕利きのレンガ職人が日本の何倍もいるため、その中で勝負しても勝率は低くなります。数的にニッチな部分を狙うことで、競争優位に立ち、勝率も上がると思います。
#ニッチな業界

僕の昔話

20数年前、僕がまだ20代前半だった頃、職場の先輩が有名な銀座のバーテンダーを訪ねた際、そのバーテンダーさんから「君は、走りかたの知らないサラブレッドだ」と言われたそうです。当時の僕たちは、地方よりも都会で勝負する方がメリットが大きいと解釈していました。確かに地方の飲食店は勝負が少ない反面、都市部の飲食店には多様なリソースが利用できるというメリットがあります。
#走る方の知らないサラブレッド

豊富なリソースとは

都市部には地方に存在しない資源やインフラがあります。例えば、大規模なショッピングモールや専門店、多様なエンターテイメント施設などです。これらのリソースは、顧客を引き付けるためのマーケティング戦略やビジネス拡大に役立ちます。しかし、地方にはこれらのリソースが存在しない場合もあります。地方の飲食店には制限が生じる可能性があります。
#リソース

東京に無くて地方にあるもの

当時の僕と先輩は東京しか見えていませんでした。バーテンダーとして一流と認められるために目指すのは銀座だと考えていました。しかし、時が経ちいつからかその勝負はつまらないものとなりました。その理由として、僕が仕事で地方を回る中で日本の多様性に気づいたからです。地元の伝統料理や独自のメニュー、地方のコミュニティを中心としたイベントやフェアなどを経験し、地方の魅力を再発見したのです。
#一流として認められたい

地方での具体的な成功事例

例えば、北海道の富良野市にある「富田ファーム」は、地元の特産品であるラベンダーを活かしたビジネスモデルで成功を収めた事例です。このファームは、美しいラベンダー畑を活かした観光農園として、多くの観光客を引き寄せています。

成功の要因は地元の特産品の活用

富良野市はラベンダー畑で有名な地域です。富田ファームは、その地元特産品を最大限に活用し、他では味わえないユニークな商品を開発しました。ラベンダーを使ったアイスクリームやラベンダーティー、ラベンダーのエッセンシャルオイルなど、多彩な商品が観光客に人気です。

観光客をターゲットにしたマーケティング

富田ファームは観光客をターゲットにしたマーケティング戦略を展開し、SNSや旅行サイトで積極的に情報発信を行いました。美しいラベンダー畑と商品の写真は、SNS上で多くのシェアを獲得しました。

地域との連携

地元の農家と協力し、新鮮なラベンダーを常に供給できる体制を整えました。また、地元のイベントやフェスティバルに積極的に参加し、地域のコミュニティとのつながりを深めました。これにより、地域住民からも支持される存在となり、地元の人々もリピーターとして訪れるようになりました。

季節ごとのイベント開催

富田ファームは季節ごとに異なるイベントを開催し、訪れるたびに新しい体験を提供しています。夏にはラベンダーの摘み取り体験、秋には収穫祭など、季節ごとのイベントが観光客に人気です。

富田ファームは、地元の特産品を活かしたユニークなビジネスモデルと効果的なマーケティング戦略により、地域に根付いた人気スポットとなりました。観光客だけでなく地元の住民にも愛される存在となり、富良野市の新しい観光名所としても認知されています。このように、地方で独自の価値を見出し、勝負相手の少ない市場で成功を収めた事例です。
#富田ファーム

再考するアドバイス

今の自分が20数年前の先輩が銀座のバーテンダーから言われたアドバイスを再び考えてみると、「君は自分の生まれた土地の良いところに気がついていない」という意味が浮かんできます。自分の生まれ育った土地に関して意外と何も知らないことが多いものです。かつての僕もそうでした。その土地の歴史や風土、主要な作物、土地の郷土料理など、日本の魅力はその土地土地の多様性と自然、文化にあります。これは世界的にも誇れるものです。
#生まれた土地

具体的なアクションプラン

その1 自分の強みを見つける

自分のスキルや経験を活かせる分野を見つけることが重要です。

その2 ニッチな市場を探す

勝負相手が少ない市場や未開拓の分野を探しましょう。

その3 地方の魅力を活かす

地方の特産品や文化を取り入れたビジネスモデルを考えることが有効です。

その4 現地調査を行う

自分が勝負する場所の市場調査を行い、実際のニーズや競争状況を把握することが大切です。

その5 地元のコミュニティと連携する

地元のイベントやフェアに積極的に参加し、地域の人々とのつながりを深めることが成功への鍵です。

皆さんは今、どのような場所で勝負していますか?
その場所は本当に自分にとって最適な場所でしょうか?もう何か違和感を感じているのであれば今一度、自分の立ち位置を見直してみることが必要かもしれません。

まとめ

勝負する場所を選ぶことは非常に重要です。勝負が激しい場所で戦うのも一つの方法ですが、ニッチな分野や特定の地域で独自の魅力を発揮することも大切です。自分の強みを生かせる場所を見つけ、その場で輝くことが成功への近道です。皆さんも、自分にとって最適な勝負の場を見つけてくださいね。

それでは、次回の記事でお会いしましょう!
#飲食

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