#167 78:22の法則

こんにちは、みなさん。今回の記事では「78:22の法則」についてお話ししていきたいと思います。この法則は、宇宙の法則とも呼ばれ、ユダヤの商法の1つです。この法則は、すべてのものがこの78:22という数字で成り立っていると考えられており、以下のような例があります。

⚫︎人間の体は、水分が78％で、その他が22％です。
⚫︎正方形に内接する円の面積とそれ以外の四隅の面積合計の割合が78：22です。
⚫︎地球上の海の面積と大陸の面積が78：22です。
⚫︎空気中の窒素が78に対して酸素などは22です。
⚫︎健康な人の腸内細菌は善玉菌が78%、悪玉菌が22%です。

この法則は、ユダヤ人がお金を借りたい人が22％、お金を貸したい人が78％の割合でいると考え、預金者と借金者をこの数字の割合で管理したことで、銀行業で成功を収めたことに由来しています。自然界のリズムに秘められた知恵で生きる、僕たちにとっても役立つ教訓がたくさん詰まっています。
#ユダヤの商法

「パレートの法則」とは？

まず、78:22の法則について話す前に、「パレートの法則」という有名な概念を紹介したいと思います。これは、「2割の要素が8割の結果を生み出す」という法則です。つまり、多くの場面で、少数の要素が大きな影響力を持っているのです。パレートの法則は、「世の中に現れる結果の8割は、それを構成する2割の要素が生み出している」という法則です。これは「2：8の法則」または「にはち（にっぱち）の法則」とも呼ばれます。経済学者のヴィルフレド・パレートが、ヨーロッパの所得統計から導き出したと言われており、何かが少数の要素によって大きな影響力を持つことをわかりやすく示した法則です。
#数字の秘密

例えば、マーケティング分野では、売上の8割が2割の商品や顧客から生まれることがよくあります。この法則は、ビジネスにおいて「何が本当に重要なのか」を見極め、リソースを効果的に使うための手法として活用されています。
#ラグジュアリー戦略

「働きアリの法則」

もうひとつの興味深い法則として、「働きアリの法則」というものがあります。この法則は、パレートの法則を発展させたものです。働きアリの生態を観察すると、良く働くアリが全体の2割、普通に働くアリが全体の6割、サボるアリが全体の2割に分かれているというものです。ここで興味深いのは、2割の良く働くアリだけを集めても、しばらく経つと「2：6：2」の割合に戻ってしまうということです。
#働きアリの法則

マクドナルドにおける78:22の法則

ご存知の方もいるかもしれませんが、日本マクドナルドの「サンキューセット」にも78:22の法則が活かされています。390円という価格は、当時自動販売機の急速な普及により身近になった、500円玉硬貨（ちなみに、初代500円玉硬貨が誕生したのが1982年4月1日です。）を使用すると、おつりが110円となり、この比率が78:22になるよう工夫されていました。390円は、500円で支払うとお釣りが110円です。390円と110円というのは、78：22の割合です（両方を2倍にすると、780：220）。このセットは、1987年の新語・流行語大賞を受賞するなど、大成功を収めました。
#マクドナルドってすごいよね

ビジネスにおける活用例

では、ビジネスにおける78:22の法則をどのように活用できるでしょうか？例えば、売上の8割が2割の商品によって生まれると考えると、その2割の商品にリソースを集中させることが賢明です。同様に、顧客も一部の2割が売上の8割を支えている可能性が高いです。したがって、優良顧客への特別なサービスやアプローチを検討することが重要です。パレートの法則はあくまでも「法則」であり、それがなぜ成り立っているのかを各事象を詳しく分析して答えを導き出す必要があります。2割の要素だけに注力するだけでは十分ではありません。
#リソースの配分が大事

アメリカン航空の成功事例

アメリカン航空の事例も、78:22の法則を活用した成功の一例です。彼らは、「2割の顧客が売上の8割を占めている」という洞察から、「アドバンテージプログラム」という、現在のマイレージプログラムの原型となるものを開発しました。このプログラムは、優良顧客に特典を提供し、結果的に他社も追随するほどの成功を収めました。顧客を大切にする姿勢が、ビジネスにおいても重要な一例です。
#アメリカン航空

まとめ

今回の記事では、78:22の法則について探求しました。宇宙のリズムに秘められたこの法則は、僕たちの日常生活からビジネスの成功に至るまで、さまざまな場面で活用されています。しかしながら、大切なのは何事もバランスと優先順位を見極め、リソースを効果的に活用することです。そうすれば、僕たちの人生もより豊かになるでしょう。

どうぞ、この法則を参考に、自分の人生やビジネスに活かしてみてください。
#自然の摂理