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SCP-■■■-JP

アイテム番号：SCP-■■■-JP
オブジェクトクラス：Euclid

特別収容プロトコル：SCP-083-JPの特別収容プロトコルを参照してください。

説明：SCP-■■■-JPはSCP-083-JPと類似点があります。この故に、SCP-083-JPの変形という推測もありますが、明確な相違点があるので個別に指定されています。

SCP-■■■-JPは二つのオブジェクト(SCP-■■■-JP-A、SCP-■■■-JP-B)の総称です。統合オブジェクトとして公認された経緯は後述します。

SCP-■■■-JP-A、Bの共通的な主たる異常性は「意識下に出現する子供時代本人のイメージ」と「子供時代の願いに関連」です。基本的には条件に合った人物(保持者-A、B)のうち約0.00■%の確率で発生します。詳細情報は当該オブジェクトの概要を参照してください。SCP-■■■-JP現象の影響を受けた保持者は、意識下に子供時代本人のイメージ(SCP-■■■-JP-A-XA、B-XA)が出現します。「X」の番号は保持者番号と一致します。

SCP-■■■-JP-A概要

SCP-■■■-JP-Aは子供時代本人が書いた文章、言語による創作物を大人になって読んだ人物(保持者-A)に発生する現象です。創作物に願いや希望を込めて書いたとすれば、発生確率が最大0.■%まで上がることができると推測されます。

SCP-■■■-JP-A現象は保持者-Aが創作物を書いた当時の心情、または願いと直接的な関連があるので一定的ではないが、すべての現象が持つ特徴もあります。子供時代本人のイメージ(SCP-■■■-JP-A-XA)により保持者-Aになった人物に書いた当時(つまり、子供時代)の心情と願いを連想させます。ただし、これを手に入ることができないという第二の感覚とイメージ(SCP-■■■-JP-A-B)も意識下にともに付与されます。SCP-■■■-JP-A-Bは海底に沈んだり、オウムガイ属(Nautilidae)の生物の殻に引きずり込まれる一定的な感覚とイメージで出現します。保持者-AはSCP-■■■-JP-A-XA、A-Bと直接的な交流はできません。

SCP-■■■-JP-A-XA、A-Bにより保持者-Aは子供時代の願いから始まり、結局現在の願いまで虚しい希望だと信じて「運命」であきらめる傾向に展開します。これにより「本人の自由意志」という概念をあきらめ、本人や他者の「運命」を変えられる行動を避ける傾向が見られます。このような傾向は本人や他者が危険、危機に陥ったり、望まない状況でも現れます。保持者-Aの精神力によりSCP-■■■-JP-A-Bの影響を受ける速さが異なれるが、結果は同じです。

保持者記録■■■-JP-A

姓名：榊八色
保持者番号：保持者-A-■■
オブジェクト番号：SCP-■■■-JP-A-■■A
オブジェクトの原因：子供時代に書いた短編小説

軍事的な名誉を持った家門出身の軍人。年は48歳で、性別は男性。保持者-A-■■は20世代で保持者になったと推定。おそらく願いを抑えてきた理由で比較的早く保持者になったと推定される。財団は保持者-A-■■が30代で保持者である事実を知ったが、軍隊側が協議を拒否し、確保と収容が遅れる。ついに合意して■■■■年■■月■■日に確保することになる。

SCP-■■■-JP-B概要

SCP-■■■-JP-Bは子供時代に接した文章、言語による作品を大人になってふたたび読み始めた人物(保持者-B)に発生する現象です。作品が子供時代の保持者-Bに相当な影響を及ぼしたとすれば、発生確率が最大0.■%まで上がることができると推測されます。

保持者-Bが視覚的な創作を行おうとした場合、子供時代本人のイメージ(SCP-■■■-JP-B-XA)は保持者-Bの意識下に出現することで自分の存在を知らせます。保持者-Bが創作するの間、SCP-■■■-JP-B-XAは子供時代の心情と願いを主張し、意識下で話を交わします。

保持者-Bは意識下でSCP-■■■-JP-B-XAの影響を受け、願いについて希望と信頼が強くなる傾向が見られます。始めはただ強い意志や楽観主義で現れますが、「虚しい希望」、または現実と外れる幻想水準の理想主義的な思考で展開されます。

完読と同時に保持者-BはSCP-■■■-JP-B-XAが水中に落ちて溺死するイメージを見ることになります。これにより、保持者-BはSCP-■■■-JP-B-XAの影響下から脱するが、強くなった希望と信頼もともに、一気に消えることになります。より長い時間が経つほど、現実とSCP-■■■-JP-B-XAの影響の格差が激しくなるので、保持者-Bになった場合できるだけ早く読み終えてこそ否定的な結果を減少させると判断されます。

保持者記録■■■-JP-B

姓名：春海一十
保持者番号：保持者-B-■■
オブジェクト番号：SCP-■■■-JP-B-■■A
オブジェクトの原因：不明
創作分類: 折り紙

66歳、男性の一等駅長。本来信頼と希望が強いと知人から言われて特に考えていなかったが、現状に比べて過度な希望を見せるので、財団が監視することを決定。普段折り紙で作品を作って祈る癖があるそうだが、SCP-■■■-JP-Bの影響が疑われる。

確保記録■■■-JP-B-■■A

■■■■年■■月■■日、保持者-B-■■が確保されました。ただ、一般的な保持者-Bの事例と違って、何かについて自責しているようでした。これについて質問すると、保持者-B-■■は本人が他者の不幸を緩和するのに無能で、むしろその不幸の原因の一部だと言って水中に落ちて沈む感覚を言及しました。オウムガイの出現も言及しましたが、保持者-Aが経験するように一人称視点ではなく、第三者としてオウムガイを見たと言いました。

これにより、次を推測できます：

• SCP-■■■-JP-Aの一部特徴(特にSCP-■■■-JP-A-B)はSCP-■■■-JP-Bと共存することで、保持者-Bにも現れることがあります。反対が可能かどうかはまだ不確実です。

• 保持者-Bに現れるSCP-■■■-JP-A-Bは第三者の視線に見えます。

• 深刻な絶望に陥った場合、保持者-Bが現象発生作品を完読しなくてもSCP-■■■-JP-B-XAが強制的に消滅する可能性があると推定されます。

保持者-B-■■がサイト-■■■■に収容された時、すでに収容状態の保持者-A-■■が微細な反応を見せました。二人の保持者が関係しているかもしれないので、展開を観察して記録する予定です。