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#11 ブライダルカメラマンとして過ごした 10年の出来事09
自分にとって最善の作業用BGMはなんだろうと思い、
最近クラシックを聞いてみることにした
香川県で写真撮ったり、映像作ったり
様々なプロダクトプロデューサーをしている
エンタメ写真家のwallyです。
(お気に入りは、ベートヴェンの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
本日もサクッと続きをどうぞ。
↑↑↑1話〜8話
ぜひご覧ください。
9話↓↓↓
今回が最終話です。
僕は修行のため異動した徳島県で
2.3年間、本当に毎日仕事に明け暮れた。
ブライダル、成人式、七五三、家族
スポーツ、演奏会、マタニティーヌード、
動画撮影&編集、Photoshopレタッチ。
講習を受けるための出張。
そしてどんなに仕事終わるの遅くて、
忙しくて時間なくても、
毎日何か写真撮って、FBに写真を投稿する。
そんな事も365日してた。
そんな僕にも、もちろん
「遊びたい」という欲求もあった。
定時にあがっても、地元に帰れるのは21時過ぎ。
中々予定が合わない。
ある日、やっとの思いで友人と
久しくご飯に行ける『遊べる日』がやってきた。
帰りの道中もワクワクしていた。
友人と待ち合わせ、何を話そうか( ´∀`)
と、言葉を発しようと思った時、
ある現象が起きた。
【何を話したらいいか分からない】
・毎日テレビも見ない、
・娯楽のようなゲームもしない、
・共通の他の友人とも会わないので、
その友人達の近況も知らない。
仕事オンリーで過ごしていた僕には、
誰かと盛り上がれるような話ネタが
仕事以外で何もなかった。。。
そこからは友人の話を聞くことに徹して、
昔話をして、、、
そこから【仕事以外のことをする必要性】
も感じてきた。
それを感じていた時期に、
なんと
地元の香川支店に戻れることになった。
毎日費やしていた往復の4時間がなくなることで、
『こんなにも時間がある!!』
そんな自由な時間がある事の素晴らしさを感じた。
その有り余った時間を使って
僕は「キングコング西野亮廣さんの講演会」を
YouTubeで見つけ、感動し、
動き出すことが出来た。
https://www.youtube.com/watch?v=dJT_L6d_fU8
僕らに与えられた、【1日、24時間】という時間。
笑っても、泣いても、寝てても、ゲームしても、
ご飯食べても、仕事してても、
LINEで連絡取り合ってても、
ダラダラSNS触ってても、消費していく
「命の時間」
僕は徳島での修行で得たものは、
カメラのスキルでも
コミュニケーション能力でもなんでもない。
時間の大切さかもしれない。
10年。
写真スタジオに勤めた中で
ずっと後悔してることがある。
それは、
【きちんと人材育成できなかったこと】
10年勤めると、部下というか
自分より若いスタッフが増えてくる。
指示を受ける側から、指示をする立場になる。
僕はそれなりに、四国の写真協会のコンテストで
名のあるカメラマン達を抑え、
毎年ベストスリーに入る結果を出したり、
撮影や打ち合わせでの、
お客様満足度も高かったはずなのに、
【誰も僕についてきていない】
これだけ結果出してたら、
「さすがです!
もっと色々教えてください!!
ついていきます!!!」
みたいなのもあっていいのに、
僕の行動や言葉は、誰にも刺さっていない。。。
当時、僕はよく怒っていた。
スタッフの出来てないことばかりに目を向け、
結果を出してる自分が正義と思い、
相手の気持ちなんか考えずダメなことばかり
指摘してしまっていた。
当然、会社全体でのミーティングでも、
色んなひずみも多く、意見のまとまりも悪かった。
【このままではダメだ】
【変えないと】
そう思った。
そう感じた時から、
「リーダーとは」「人材育成」
「経営者の考え」「マインド・行動を変える力」
というワードが入った本を買いしめ、
毎日読んでは、それを実践した。
誰よりも早く出社し、
掃除も誰よりもし、
挨拶も自分から積極的にするようにした。
自分の意見より、相手の意見に耳を傾けた。
でも人は変わりづらい。
今まで積み重ねてしまったものは重かった。
次々と『もう辞めます』と、退職していくスタッフを尻目に
自身の無力さを痛感した。
ついには何も残せず、
自身も退職し、去ることになった。
今でも憧れる、誰かに
「出会ってよかったと思える人になる」
まだ人にそう思ってもらえる程、
今の僕にはそんな力はない。
けど、
でもいつかは、
「wallyさんに出会えたから、今の自分があります!」
そんな言葉をもらえるように
今日も精一杯学んで、生きていきたい。
この10年で手に入れたもの、
失ったもの、
たくさんあります。
でも誰にも真似できない、
あげる事もできない経験をしてきたからこそ、
この経験という武器を手に、
更にこの先の道を勇ましく進んでいこうと思います。
僕の好きな言葉、
『何かをするのに遅すぎることなんてない』
今日もこの言葉を背に。
photographer wally
Instagram : https://www.instagram.com/wally_k_clown
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