【2024年最新版】ebay輸出の送料ポリシー(Shipping Policy)を徹底解説【テンプレ設定】
この記事では「初心者、新規セラーの為の送料ポリシー」について設定方法や考え方などを詳しく解説しました。
・売れたらどんな方法で発送できるの?
・それぞれの配送方法の違いは?区別は?
・送料ポリシーの設定方法は?
・送料ポリシーの考え方や注意点は?
etc...
誰よりも詳しく解説したつもりですので、送料ポリシーに躓いている方は是非参考にしてみて下さい!
◾️新規セラーが使える配送手段
現状、新規セラーが使える配送方法は以下の3つです。
1、日本郵便の小型包装物とEMS
2、ヤマト運輸の国際宅急便
3、elogi経由のFedex
それぞれをebayでの配送区分に分けて、特徴をまとめてみるとこんな感じ。
1、Economy shipping=到着までに時間がかかる配送方法
★当てはまる配送方法は…
比較的軽くて小さい商品に適したサービスです。契約の必要がなく手軽に使えて送料も安いのですが、その分到着までに時間がかかり、日数にも7-21日ほどというムラがあります。高単価の商材や破損しやすい商材の場合は梱包を頑丈にするなどの工夫が必要です。
2、Standard shipping=高速配送ほどではないが、比較的早く到着する配送方法
★当てはまる配送方法は…
契約の必要がなく、手軽に使えて、到着までの配送期間も7-10日前後と安定しています。
しかし、普通郵便や小型包装物よりも料金は高くなります。
3、Expedited shipping=高速配送
★当てはまる配送方法は…
配達期間は2-5日ほどと最速です。
ElogiはFedexを直接契約なしで代理利用できるサービスで、ebayジャパンの登録とFedexアカウント(無料)の取得で誰でも使うことができます。
直接契約やEMSよりも料金は高いことがありますが、Fedexでの出荷になるので最も手軽に利用できる確実で最速の配送サービスではあります。
※FedexやDHL、UPSといった国際配送業者は本来直接契約が必要になります。しかし、契約にはある程度の出荷実績がないと難しい為、新規セラーの場合は最初の選択肢には基本的に入りません。ゆくゆくはこれらの業者と契約出来るように出荷実績を積んでいきましょう。
◾️新規セラーが使うべき配送方法
上記を踏まえて、基本的には「日本郵便のサービスとElogi」を使い分ける形がベストです。
具体的には…
使い分け方の目安としては基本的には「価格」「壊れやすさ、もしくは貴重品かどうか」になります。
例えば、単価が比較的安価で100ドル未満かつ90サイズ2kg以内であれば日本郵便のサービス、それ以上の高単価商品または破損や紛失のリスクが高い商品の場合はElogiでFedexを利用、という棲み分けで良いかと思います。
ゆくゆくは…
取り扱い商材のサイズ傾向が決まってくると、「この商品は日本郵便の小型包装物」「この商品はElogi」などとストアオーナーの判断で適宜線引きしていってください。
◾️新規セラーが設定するべきShipping Policy(送料ポリシー)
さて、いよいよ本題ですが、これまでの情報を踏まえて、新規セラーが作成しておくべき送料ポリシーは以下になります。
それぞれ具体的に設定の詳細を見ていきましょう。
★Free Shipping設定…送料無料=送料をセラー(こちら)が負担する設定
まずは送料無料の設定ポリシーです。
1、ebayのトップページから左上の「Hi, 名前」にカーソルを当てて「Account Settings」をクリック
2、「Selling」の項目から「Business Policies」をクリック
3、「Create Policy」から「Shipping」をクリック
4、下記の画像を参照
L Policy name…この設定の名前を入力します。バイヤーには見る項目ではないので、自分が分かるように分かりやすい名前を入力してください。
L Policy description…この設定の概要を記入できます。同じくバイヤーには見えない項目で、空白でも問題ないので今回は空白にしています。
L Set as default shipping policy…チェックボックスをオンにすることで、出品時にデフォルトで設定する送料ポリシーにできます。最も使用頻度の高いポリシーにチェックを入れてください。
5、Domestic shipping=アメリカバイヤーへの送料設定※画像参照
L Domestic shipping…「Flat;same cost to all buyers=アメリカ国内のバイヤーへは全て同じ送料」を選択します。
L Services…Economy shipping from outside of US(アメリカ国外から出荷の遅めの配送方法=日本郵便の小型包装物)
L Handling time…受注から出荷までにかかる日数を選択してください。
6、International shipping=アメリカ以外のバイヤーへの送料設定※画像参照
L International shipping…「Flat;same cost to all buyers=アメリカ以外のバイヤーへは全て同じ送料」を選択します。
L Ship to…「Choose custom location」を選択、「Economy Inter national shipping」を選択し、「Cost」と「Each additional」を「0」と入力。
L Canada、Europe、United Kingdom、Germany、France、Asia、China、Australiaにチェックを入れる
L Additional ship to locations: buyers contact for costs内「N. and S .America」「Mexico」「Brazil」にチェックを入れる
7、Exclude shipping locations=発送除外国の設定を行うために「Create exclusion list」をクリック
8、一旦、全てのチェクボックスにチェックを入れる
9、Asiaの”Show all countries”をクリックして、下記の国のチェックを外す
・China
・Hong Kong
・Korea, South
・Malaysiaマレーシア
・Nepal
・Oman
・Phillippines
・Saudi Arabia
・Singapore
・Taiwan
・Thailand
・Turkey
・Vietnam
10、Europeの”Show all countries”をクリックして、下記の国のチェックを外す
・Belgium
・Bulgaria
・Denmark
・Estonia
・Finland
・France
・Germany
・Hungary
・Latvia
・Liechtenstein
・Lithuania
・Luxembourg
・Netherlands
・Norway
・Poland
・Portugal
・Romania
・Slovakia
・Slovenia
・Sweden
・Switzerland
・United Kingdom
11、「Aply」をクリック
12、「Save」をクリックして作成完了
★500g刻みの送料有料設定…送料をバイヤー(購入者)が負担する設定
1、上で作成した「送料無料のポリシー」から「Copy」する
2、 Domestic shippingの「Cost」を0から任意の送料に変更し、「Each adiitional」に6を入力する
3、International shippingチェックボックスを「Asia」と「China」のみにして、「Cost」を0から任意の送料に変更し、「Each additional」に3を入力する
4、「Offer additional service」をクリック
5、「Choose custom location」を選択し、「Economy international shipping」を選択する
6、チェックボックスを「Canada」「Europe」「United Kingdom」「Germany」「France」「Australia」のみにして、「Cost」を0から任意の送料に変更し、「Each additional」に5を入力
7、「Save」をクリックして作成完了
◾️補足と応用:今回の設定について
この設定は「日本郵便の小型包装物」を使用する場合の汎用的なテンプレートです。
トイホビーなどで2kg以内ほどの比較的軽くて小さい商品をメインに取り扱うストアは「Free shipping設定」と「送料有料設定を500g刻みで例の様に4パターン」の合計5つのポリシーでほとんどの商品をカバーできると思います。
対して、音響機器などの1つあたり3、4kg以上の商品をメインに取り扱う場合は選択肢の項目を「Standard shipping=EMS」もしくは「Expedited shipping=elogi経由のFedex」に変更して、送料の数字を各料金表の重量帯に合わせて変更して活用して下さい。
重い商品の場合は「Free shipping設定」と「1kg」「2kg」「3kg」…と、1000g刻みで「1から5kgまで」の計6つほど作成することでほとんどの商品をカバーできると思います。
また、「軽い商品も重い商品も取り扱う」場合は「Free shipping設定」と「2000gまでは500g刻みの4ポリシー」+「3000gから5000gまでの3ポリシー」の合計8ポリシー作成することでほとんど全ての商品をカバーできるはずです。
5kgより重い商品の場合でも考え方は同じですので、使用する配送方法の料金用に重さを当てはめた際の料金をベースに適宜変更して活用して下さい。
◾️送料無料と送料有料はどっちがいいの?
送料設定は意見がやや分かれる印象があり、商材によっても異なってくるのですが、基本的に私のお勧めは「即決出品はFree Shipping」です。
最も大きな理由は「ebayが推奨しており、Free shippingの商品露出が高くなる」からです。
また、最初のうちは特に出品時の送料事前計算などで時間を取られたりするケースも多く、実際にはアメリカからの購入が最も多いので、基本的にはアメリカ宛の国際郵便の料金表をもとに商品価格に組み込んでおく方法がシンプルで簡単という点も挙げられます。
但しこの方法の弱点は「アメリカより送料が高い国に売れた場合に送料負担が大きくなる点」と「アメリカ宛の送料見積もりなのでアメリカよりも安い国のバイヤーからは購入されにくくなる点」です。
対して、購入者の国に合わせて正確な送料算出ができるのが「送料別設定」です。
国ごとに送料を設定できるので、送料無料設定時の様なデメリットはありませんが、反面、ebayでは「送料無料設定の出品を送料有料設定の出品よりも優遇する」傾向があるので、やや売れ辛くなります。
◾️注意事項:送料ポリシーは定期的に見直す必要あり!
今回の記事は新規セラーを前提として、初心者が平等に使える方法から汎用的なぽりしー設定とその考え方をご紹介しました。
しかし、国際貨物の送料はかなり頻繁に変更が入りますし、コロナや紛争などの国際情勢によっては「出荷できなくなる国」「出荷できなくなる配送サービス」などが出てきます。
「一度設定したから、もう安心!」という訳ではなく、定期的に配送業者のお知らせなどをチェックして、最新の状態を保つように心がけて下さいね!
また、冒頭でも少し触れていますが、出荷数が多くなってくれば、FedexやDHLといったクーリエと直接契約を結ぶことが出来ます。
クーリエを利用できる様になれば、EMSよりも安い料金でより質の高い配送サービスを使用することが出来ますので、ゆくゆくは「クーリエとの直接契約」を1つの目標にしてみて下さい。
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