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政治に携わる人の演説を聴いて、投票したい気持ちに駆られたことがあまりない。 思想をこえ…
ほぼ毎日、つづけていたnoteへの投稿が一日あいてしまった。 文章の長短にはかかわりな…
その焼き肉屋に店名はなかった。 夏の夕方だった。 役所での会議の帰り、たまらなく…
タンスにつかまり立ちをして、洋服をひっぱり出していた。 それでも、𠮟られることはなかった…
普段、ぼくは姉を「ねぇちゃん」と呼んでいる。 六十歳を過ぎたのに、まだ「ねぇちゃん」…
いつだっただろうか。引きこもりはじめたころのありふれた午後だった。ラジオも音楽も聴かず…
その朝、祖母は五歳のぼくに大芝居を打たせようとしていた。 「お昼からお医者さんが来はるんや。おかあちゃんが診てもらわはるんやけど、熱があることにしておくさかい、このお布団で寝ててほしいんや。おかあちゃんに聞かれたら、【しんどいねん】ってお芝居してな」 ぼくは事の重大さを察して、祖母の頼みを引き受けた。昼過ぎに母が奥座敷へ入って来たけれど、子どもながらに気合の入った演技でなんなく切り抜けた。 しばらくして、ベレー帽を被った白衣の先生が入ってきた。母は診察を受けざるをえな