遅いボール
こんにちは。
「 #アスリートの書く習慣 」は4回目です。今回のお題は「競技経験で1番大変だったこと」です。
はて困った。前回でも書いたように、私は競技生活で苦しかったり辛かったりした思い出がありません。
たしかに、気温35℃を超える灼熱の奈良盆地はタフでした。いくら睡眠時間をとっても、水分や塩分をとっても熱中症になりました。痛む頭を押さえながらその後のアルバイトに行った日も多いです。
でも、究極的に私はソフトボールが好きだったので、練習や試合に行きたくないと思ったことはありません(ただしケガは多かった)。酷暑や酷寒の練習後も居残りでバットを振ったりゴロ捕球をしたりしていました。なにがどうあれ、ソフトボールが楽しくて仕方なかったのです。
ただ、大変だと思ったことはあります。それについては、現在も大変だと思っています。
私が主に活動しているリーグには、最高齢で80歳の方がいます。自分の所属しているチームにも70代後半の投手の方がいます。球速はありませんが、それほど点数はとられません。他のチームも同じものに苦労しているのです。
皆が苦労しているもの…それは、「遅い球」です。
特に、スリングショット投法(腕を1回転させない投げ方、いわゆる「下手投げ」)で繰り出される山なりのボールは数年打ちあぐねています。
見逃せば良い?いえいえ、それがストライクゾーンに入ってくるから厄介なのです。もはやスローピッチソフトボールの域です。
ソフトボールのストライクゾーンは以下の通りです。
横はホームベースに掠っていればOK。高さはみぞおちから膝の皿の底部までです。この空間に一時的にでも完全に収まっていればすべてストライクです。だから、山なりでストライクゾーンに遅い球を投げてくるのです。
遅いからといって、打席の前の方に立っても、ホームベース上を正しく通過すればストライクであるため、打者からの見かけはボールでもストライク判定が下されます。非常に厄介なボールです。
山なりのボールはとっても打ちにくい。
打ちにくいポイント
投球を目で追いかけるため、視線が上がる
視線をもとに戻すとストライクゾーンが分からなくなる
打つときにあごが上がり、上体が前に出る
よって、打球に力が伝わらない
くわえて、左肩(左打者の場合)が下がり、アッパースイングになる
簡単なフライを打ち上げてしまう
山なりのボールが打ちにくいということがお判りいただけたと思います。
補足ですが、ウインドミル投法(腕を1回転させる)で剛球を投げる人もいます。だから余計に山なりのボールは厄介です。むしろ速い球が打ちやすく感じます。
最近はスローピッチソフトボールの動画を見て研究もしていますが、なかなか彼らのようにうまく打つのは難しそうです。
これからも練習あるのみですね。
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