【宮澤航暉】衣装は“統一感と適度なバラつき”で考えよう!
こんにちは!WALKMEN12期の宮澤です!
今回はバンドとして活動していくにあたって、いつかは考えなければならない「衣装」について記事を書きたいと思います!
いつも箱ライやサークルライブの審査寸前になって、「やばい、衣装揃ってない…!」
なんてことになっていませんか?早めの時期から用意しておけば焦る必要もなくなりますし、何度も改善を重ねることが出来ます。審査においても周りのバンドとの差がつくこと間違いなしですので、ぜひ読んでみてください!
▶衣装のよくある課題点
まずは、4年間アカペラをやってきて、自分や他の人のバンドが良くぶつかっていた(と思われる)衣装面の課題を挙げていこうと思います!
①アイテムが安そう/私服っぽい
衣装はそのバンドの第一印象を形作る大事な要素です。アイテムが安そうだったり、私服っぽかったりすると、見ているお客さんはどうしてもその部分が気になってしまいます。滅多に買うことのない衣装なので、少しだけ頑張って揃えてみましょう!もちろん、高いものだからいい、というわけではありませんが!
②アイテムの色味、素材感のバラつき
こちらもよくある課題だと思います。メンバーの衣装の間でアイテムの色味や素材感が揃っていないと、「そこまでこだわり切れなかったのかな…?」という余計な印象を与えてしまいます。①の繰り返しになってしまいますが、余計なことをお客さんに考えさせないためにも、衣装の細かい部分までこだわりましょう。
③“とりあえず”の衣装
これは結構な割合で見かけます…。とりあえず男子はシャツにネクタイして、下は黒スキニーに革靴。女子はブラウス+ロングスカート+パンプスorワンピース。これが悪い、というわけではありませんが、アイテムに注意しないと安っぽい印象を与えてしまう恐れがありますし、数あるバンドと差をつけるためにもありがちな衣装は避けたいところです。
…しかし、「そう言われても思いつかない…」と思う方も多いと思います。そんな方のために、次の項目では衣装をまとめたり、バリエーションを増やしたりする上で大事なポイントについてお話しようと思います!
▶ポイント:統一感と適度なバラつき
僕が大事だと感じているのは、“統一感と適度なバラつき”です。かみ砕いて説明しますね。
・統一感
まず統一感です。こちらはそこまで言葉で説明しなくても伝わると思いますが、統一感とは、衣装の色やアイテム(シャツやスカートなど)の質感を統一させることによって生まれる「まとまり感」「揃ってる感」のことです。フォーマルなものだけで揃えて全体をかっちりとした印象でまとめてみるとか、暖色系をメインで使って温かい印象を与えるとか。自分のバンドが「どんなバンドとして見られたいのか」を考えて、それが伝わる色・素材感の物を選んでください。どんな系統の衣装にするにしても、必ず統一感という土台は必要不可欠です。
・適度なバラつき
お次は「適度なバラつき」です。上に統一感が無いとダメ!!と書きましたが、統一感だけでもダメです(難しいですね)。というのも、みんなが全く同じ色/アイテムだとお客さんが飽きてしまうからです。
では具体的に、“適度に”バラつかせるためにはどうしたらいいのか。統一感+バラつきのポイントをおさえられているバンドをWALKMENの中から勝手に選んでみた(バンドには承諾を得ています)ので、解説していきたいと思います!
まず先に簡単な結論だけ伝えておくと、バラつきのパターンは2つに大別できます!
それは
◇色の種類をバラつかせる(代わりに、アイテムは共通)
◇アイテムの種類をバラつかせる(代わりに、色は共通)
の2つです!
では、選ばせていただいたバンドを紹介していこうと思います!
▶衣装例
◇色の種類をバラつかせる(代わりに、アイテムは共通)
・カゼノシズク
曲に込められているメッセージを温かく優しく、心に触れるような歌声で届けてくれる、女声3人+男声1人(+プロデューサー1人)の4声バンドです。
このバンド衣装は主軸となる女性陣のアイテムが揃っており、統一感がしっかりと保たれつつも、色は全員全く違う色が使われています。しかしそれでいて、メンバーの誰かが浮いているような印象はあまり受けません。
なぜ全く色が違うのに違和感がないのか、その理由はきっと暖色系(赤と橙色)と寒色系(青と緑)が1:1の割合になっていてバランスがいいのと、使っている色の“トーン(鮮やかさ、濃さ、色味)”が揃っているためです。特にトーンに着目すると、もしこの中で、例えば青がもっと薄くなってスカイブルー寄りの色になっていたら、一人だけ浮いてしまっていたかもしれません。緑が深くなってボトルグリーン(アボカドのような色)になっていたら、周りの鮮やかさに負けて埋もれていたかもしれません。
アイテムの印象・色のトーン(統一感)+メンバーそれぞれの色(適度なバラつき)のバランスがしっかり取れている良い衣装だと思いました!
・CRISPY CANDY
(照明の関係で色が分かりにくくなっている部分があります)
キュートな世界観を曲・MC・衣装で創り上げ、会場を一瞬で自分たちの色に染めてしまう洋楽バンド。このバンドでは女性陣と男性陣でハッキリ衣装が分けられていますが、女子は女子、男子は男子で全くと言っていいほど同じアイテムを使っています(女子はカチューシャとかイヤリングとかしてるけど!)。アイテムの与える印象も「パーティーに行くような雰囲気(個人的見解)」で揃えられており、お互いを邪魔することなくまとめられています。ここまでがこの衣装の“統一感”です。
“適度なバラつき”は、3つの派手な色使いです。こんなにハッキリとした3色をひとつに詰め込むと、普通は完全にバラバラになってしまいます。しかし、アイテムが完全に統一されているために、しっかりとその“土台”に乗る形でそれぞれの色が活きています。こちらのバンドもしっかりと、アイテムの印象(統一感)+メンバーそれぞれの色(適度なバラつき)のバランスが取れていますね。
◇アイテムの種類をバラつかせる(代わりに、色は共通)
・Grasp
(自分のバンドを例にしてしまいました。説明のしやすさを優先させていただきました…。お許しを…。)
(照明の関係で色が分かりにくくなっている部分があります)
こちらのバンドは、メッセージが綴られた邦楽を、爽やかに元気よく、そして時にはこのバンドにしか出せない力強さで歌い上げるバンドです。先ほどまで紹介していたバンド衣装とは異なり、このバンド衣装の統一感は色によって生み出されています。黄緑をメインにしつつ、アクセントとしてオレンジを取り入れることによって、爽やかで元気な印象を見る人に与えます。
対して、アイテムの種類においてはほぼ全員バラバラなアイテムになっています。ネクタイをしている人は全部で3人いますが、色・形が全く同じネクタイをしている人はいません。女性陣も無地の物だけでネタ切れにならないように柄物を取り入れたり、リードだけ靴をオレンジのものにしたりと、色を揃えるという土台の中で様々な違いを散りばめています。
▶まとめ
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!衣装が変わると、そのバンドの印象はガラッと変わります。せっかく音楽面を極めても衣装でお客さんに悪い印象が伝わっていますのは残念ですよね。ここまで書いた課題や、それを解決するためのポイントを参考にしながら、衣装について考えていってみてください!
最後にこの記事の内容をまとめさせていただこうと思います!
・課題:①アイテムが安っぽくなりがち②素材感/色のバラつき③“とりあえずの衣装”
・ポイント:“統一感と適度なバラつき”
統一感という土台の範囲の中でバラつきを上手く出せると、衣装としてまとまりつつも視覚的に楽しいものになる、ということ。
この記事で少しでも今後の衣装考案/改善のお役に立てていれば幸いです!!改めて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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