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閉館した船の科学館

子供の頃の思い出のつまった船の科学館、閉館したと聞いて、写真を撮れるのもいまのうちと思い急ぎ現地へ行ってみた。まだ建物はあった。

しかし、中には入れず。外から写真をとる。こんな小さかったかな・・・と思う。小学校の頃は遠足の日が雨になるとバスに詰め込まれてここにきた。数回来たと思う。また1978年の宇宙博を母に連れられて見に来たはず。
そしたら宇宙博についてブログに書いてくれている人がいた。

どうやらこのお台場の空き地に、ロケットが並んだらしい。

しかしロケットも月の石もあんまり覚えておらず、唯一鮮明に覚えているのは、野外に設置された大きな仮設のテントの中で上映されていた映画。
たしかタイトルは「飛ぶ」
中に入ると、白黒の映画が始まった。リンドバーグ以前の時代、人々が空を飛ぶことにチャレンジする映像が続く。翼をつけてみたり、そして転んだり、そんな話が大きなスクリーンの真ん中で上映されていた。小さな声で母に「白黒なの?」と聞いたのをぼんやり覚えている。
「みていなさい」と母。コメディをみているみたいで、けっして退屈はしていなかったようだ。そしてある人がついに飛ぶことに成功する。たしかグライダーのような飛び方だったと思う。ふわっと浮き上がって飛んだ瞬間、スクリーンの中央に小さく写されていた白黒映画は予告なくカラーの全画面になり、自分が突然大空に放り出され空を飛んでいるような錯覚を覚えた。

閉館している船の科学館のかわりに、隣の初代南極観測船、宗谷が公開しており、こちらを見学した。宗谷も、50年以上まえどうやって人々が南極を探索したかをリアリティをもって感じることができる素晴らしい”博物館”になっている。


宗谷の中で、クルーの個室や食堂、エンジンルームをみたり、最初の航海の記録映画をみた。当時は偵察にヘリをだしても、戻ってきて撮影した写真を現像しそれを並べておいて初めて偵察の報告ができる。iPhoneで撮影してすぐ共有できることの偉大さをあらためて感じた。







ところで宗谷は、週末なのにあまり人が来ていなかった。船の科学館が閉館しているからだろうか。もったいない。宗谷だけでも十分楽しめるので、こちらもいつまで開館しているか心配だが、今のうちに立ち寄っておくべきだと思う。


宗谷の甲板からみた光景

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