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犬ぞり解説書(上)



ノルウェー北部はもうすっかり冬になりました。
有り難いことにもう犬ぞりの時期!



…って、犬ぞりって何って思っている人結構居るんじゃなかろうかと。

言葉は知ってるけど動物のお医者さんしか出てこない人とか、ハスキーと走るやつ?くらいのイメージの人とか…



いるでしょう?


そんな人たちに今回は犬ぞりとは何ぞやと
ちょこっと解説しようかと思います。


もし、北米や北欧で犬ぞりする機会があったらガイドが言うであろうことを日本語で書いておきます。英語が分からなくてもこれが分かれば犬ぞりってこうなんだぜって帰国したら語れます。多分。





まず、犬ぞりに乗る人のことを


「マッシャー」


と呼びます。犬ぞり体験を「マッシャー体験」と言うツアーもありますし、それだけでなくレースをやる人をマッシャーとも呼んでいます。

※写真は2016年のユーコンクエスト、本多有香さん



犬ぞりとは元は寒い地域で発達した荷物運搬のツールでした。現在は、ガソリンなどを使わないエコな移動手段として観光用に特化しているのがほとんどです。

通常良くあるのがオーロラ体験が出来ない日中に行う半日コースor1日コース。
それからもっとガッツリ体験したい人用に5日間キャンプなどがあります(日数は希望による)
北極点犬ぞりコースも何回か実施したと聞いたことはありますが、目が飛び出るくらいいいお値段でした(笑)



また、犬ぞりはガス欠や故障などの恐れが少ないのでどんなコンディションでも必ず行って帰ってこれると愛好家が多いスポーツでもあります。

そう、乗ってるだけかと思いきや結構ハードなスポーツなのです…(山とか登るからね…)

※犬が不調のとき、そりの中で休息をとることも。



ソリを引くのに適した犬種として、ハスキーやマラミュートなんてのが一般的に言われますが、うちではアラスカンハスキーを飼っています。

え、犬ぞりってシベリアンハスキーじゃないの?



って思うかもしれませんが、アラスカンハスキーは、シベリアンハスキーより「レース向けに寒冷地で長距離を早く走れるよう」に交配された雑種なのです。
簡単に言うと。

なのでシベリアンハスキーのように一概にこれぞハスキー!という顔はしていません。
うちにはラブラドールみたいな子や、ジャーマンシェパードじゃねえの君?みたいな子も居ます。


そういうのを全部含めてざっくり「寒い地域で生息できる毛皮があって長距離を早く走れる犬」をアラスカンハスキーと呼んでいます。



また、足の速さや体力にも違いがあって


①アラスカンハスキー

②シベリアンハスキー

③マラミュート


の順で足が早いと言われています。
同僚の参加したあるレースで純正マラミュートチームが他チームより丸々1日遅れでゴールしたとか…したとか…



まあみんなかわいいので全然良し悪しではないですが、以上が大体の特徴です。(主にアラスカンハスキーの)(アラスカンハスキーしか飼ってないので解説は超アラスカンハスキー寄り)

すっかり長くなってしまったので乗り方云々は次回…

今回の写真の犬たち
http://lyngenoutdoorexperiences.com/
ノルウェーのトロムソエリアで
犬ぞりのキャンプやデイツアーをやっています!

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