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ボート選手の臀筋
ボート競技は、素人からすると上半身で漕ぐスポーツと思われるようですが、脚と尻で漕ぐスポーツです。
ボート選手は、当たり前に太ももと尻で漕いでいると思っていますが、太ももに比べると、選手が感じているほどは尻の筋肉は使っていないようです。
人間は尻がでかい
人間は、股関節を伸ばして真っ直ぐに立って2本足で立って歩きます。この歩き方は、直立二足歩行と言い、人間だけの歩き方です。
2本足で歩くようになって、腕が自由になって道具を使うようになって、脳みそが発達しました。
体も直立二足歩行がしやすいように進化してきました。
土踏まずがあるのも、背骨がS字にカーブしているのも、2本足で歩くためで、人間以外の動物には無い特徴です。
また、お尻の筋肉が発達しているというのも人間の特徴です。
四つ足歩行で降り曲がって使っていた股関節を、上体を起こして、胴体と脚が一直線になるように働いているのが、お尻の筋肉です。
馬はお尻が大きいように見えます。
しかし、股関節を曲げたままの四つ足動物の場合、お尻に見えるのは太ももの筋肉で、特にハムストリング呼ばれる太ももの裏側の筋肉です。筋肉隆々のゴリラも、上半身に比較すると小さなお尻をしています。
四つ足動物と比べると、人間は華奢な体つきの割には、大きなお尻を持っています。
ボートはお尻を使いづらいスポーツ
ボート競技は座って行うスポーツです。
言い換えると、股関節が伸び切ることの無いスポーツです。
上半身と下半身の関係は、形だけを見ると四つ足動物のように常に折られています。
キャッチ姿勢では、四つ足動物がしゃがんでいるようですし、ファイル姿勢でも同じく四つ足動物が走っているときの股関節の角度くらいにしか伸びていません。
また、ボートは骨盤を後傾させて、腰のカーブを無くして背中を丸めて漕ぎます。
その姿勢では、お尻の筋肉は力を発揮しづらいのです。
お尻の筋肉を力強く働かせるには、腰の部分に凹みのあるS字の形をした背骨が必要です。
ボート選手は直立二足歩行のための股関節の角度で使っていないません。
お尻の大きな体型をしていますが、本来の股関節の角度で使うようなスポーツであれば、もっともっと大きなお尻をしているかもしれません。