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スポーツの動き作りに呼吸を使う

呼吸は生まれてから始まり、途切れることなく亡くなるまで一生おこないます。回数にすると、平均して一日に2万回と言われます。
呼吸は回数が多いだけに、体への影響も大きくなります。

呼吸で横隔膜が下がったときには、内臓がマッサージされますので、正しい腹式呼吸がおこなわれていれば、2万回が内臓マッサージされます。
肩を上下させながら呼吸をしているなら、一日に2万回肩をすくめる動作をしていることになります。

普段、呼吸は無意識におこなっているので、内臓マッサージも肩をすくませるのも自覚無しでおこなっていますが、意識しておこなえば、健康面での向上はもちろん、スポーツのパフォーマンスアップにつなげることもできます。

腹横筋を使って息を吐く

腹式呼吸で息を吐くときには、腹横筋という腹筋の中でも一番内臓に近い部分にある筋肉をメインに使います。
腹横筋が使われるとウエストはキューッと絞られてくびれができます。そのときは同時に多裂筋という背骨の際についている筋肉も働きます。
多裂筋が働くと腰は反りができます。背骨のS字カーブの腰の凹みの部分です。

息を吐くとお腹も腰も、脇腹部分も凹み、蜂やアリの腰のようにウエストがしぼられます。

呼吸のときの体幹の伸び縮み

粘土遊びで粘土をこねて、細長くしていくと長さが長くなるのと同じで、経が細くなると、長さが長くなります。逆に経が太くなると長さは短くなります。

これは胴体周りにも言えます。
息を吐いてウエストが絞られると胴体は伸びます。息を吸うと逆にウエストが膨らみ胴体は縮みます。

カラオケで熱唱しているときは身長が伸びて、息を吸ったときには縮んでいます。

呼吸トレーニングをおこなうときは、この背骨の伸び縮を意識しておこなうことが重要です。息を吸ったときには重心を落とし、吐くときには頭頂を引き上げ重心を高くするように、動作と呼吸を連動させます。

呼吸をスポーツに活かす

マラソンでは息をしっかり吐くと腹横筋が収縮し体幹が安定しますし、骨盤も前傾して前に進みやすくなりますし、腰高の姿勢が作れるようになります。

ボート競技の場合は、骨盤を後傾させて重心を落とし漕ぐので、息を吐きづらい姿勢となっています。
多裂筋が働きづらいので、そのぶん腹横筋をしっかり働かせるように下腹を締めるようにしっかり吐き、吸うときはお腹よりも腰を膨らます感覚でおこなうのを試してみてください。





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