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動物は、死なないために鼻呼吸をする

なぜ鼻呼吸が大事なのか?

鼻呼吸のメリットや口呼吸のデメリットを一言でまとめると、

「口は食べ物を食べるところで、鼻は呼吸をするところ」

・・・だから口ではなく鼻で呼吸することが正しいと説明されます。

具体的には・・・
*鼻で呼吸しないと、異物が直接肺に入ってしまう。
*空気の温度と湿度を鼻の中で調整してから吸い込むべき。
*免疫力を下げないように扁桃を乾かさないため。
*空気の流れるスピードを速くして深い呼吸ができるようになるため。

鼻呼吸をするメリットを色々説明されても、頭では理解はするし大切さはわかるのですが、肚の奥で納得する感じがするのは私だけでしょうか?

鼻呼吸を「そもそも・・・」で考えてみる

そもそも、すべての生物は生き残るために進化を繰り返し、自分の遺伝子を次の世代に受け渡すことが最終目的です。

人間は生き残るために、直立二足歩行をするようになりました。
直立二足歩行のメリットは色々ありますが、頭を高い位置に保って移動することができるようになったこともメリットの一つです。

頭部には生きるためのセンサーの役目をする器官が集まっています。
センサーが高い場所にあることで、遠くまで見渡しやすくなり、音も聞きやすくなり、漂ってくる匂いも捉えやすくなります。

四足で地面に近い位置でいるよりも、敵や食べ物、パートナーを早く見つけることができるようになります。
直立二足歩行で、センサーを高い位置に保てるようになって、生き残れる確率が上がりました。

鼻呼吸を生きるためと考える

数分間呼吸をしないだけで命を落としてしまいます。
そもそも呼吸をする一番の目的は生きるためです。

生きるということを前提に呼吸を考えると、口呼吸では匂いを嗅ぐというセンサーの役目が弱くなります。

直立二足歩行で頭の位置が高くなったこと、口でも呼吸ができるのに鼻で呼吸する必要性を考えると、生きている間は途切れることのない呼吸というものを利用して匂いを嗅ぐことで、敵や食べ物を感じたほうが生存に有利だから鼻呼吸を優先にする。
そのうえで口は食べるところ、鼻は呼吸するところと考える。

「クン、クン」というセンサーの感度のギアを一段上げるような使い方ではなく、焼きたてのパンの香りや、遠くから漂ってくる金もくせいの香りなど「日常的に良い香りを胸の奥まで吸う」というような感覚で鼻呼吸すると、自然とゆったりした深い腹式呼吸になるように感じます。

現代社会では、死なないために匂いのセンサーを活用するということは必要ありませんが、「そもそも・・・の考え方」を使って考えてみたら、私の場合は、鼻呼吸の必要性は匂いのセンサーを働かせるためが、深い呼吸もできて一番納得できる答えとなりました。



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