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人が二本足で歩くメリットとデメリット

脳が発達した

人間の歩き方は「直立二足歩行」といって、体をまっすぐに立てて二本足で歩くことです。
この歩き方は、頭、背骨、太ももの骨が一直線に並んだ姿勢でおこなう、他の動物には無い人間だけの移動方法です。

人間は、二本足で立ち上がることで腕が自由になり脳みそが発達しました。頭の位置が足の真上に乗ることで、大きくなった脳を筋力をあまり使わずに支えられるようになり、脳の発達がうながされました。

鳥も二本足で立ちますが、体はまっすぐに立っていません。
ペンギンはまっすぐに立っているようで、レントゲンで骨格を見てみると膝を曲げたまましゃがんで歩いています。

カンガルーも二本足で移動しますが、重いシッポでバランスを取りながら両足でピョンピョンジャンプしながら走ります。歩く時は前足もシッポも使って不器用に歩きます。

長時間動き続けることができるようになった

直立二足歩行は、バランスを崩しやすいので四足動物に比べると転びやすくなります。しかし意識して前方にバランスを崩すことは歩く時の推進力にすることができます。そのため人間は省エネで移動することができます。

結果的に、同じエネルギーであれば四足動物よりも長い時間一定のスピードを保ったまま歩き続ける(走り続ける)ことができます。

しかし、長く歩き続けると体温が上昇し動けなくなってしまいます。熱中症の状態です。そのため人は汗をかいて体温を調節するようになりました。

汗をかいて体温調節ができる動物は、人間と馬くらいだそうです。
犬は舌を出して呼吸をすることで体温調節をおこないます。

原始の時代、狩りをする時に人間は、ターゲットにした動物をずーっとずーっとずーっとしつこく追い回し、獲物がオーバーヒートして動けなくなくするという方法を取っていたようです。

短距離走は遅くなった

直立二足歩行で長く動き続けることができるようになった代わりに、人間は走るスピードがに遅くなりました。
走るのが速い動物は地面との設置面積が小さいつま先立ちです。

しかし、人間は二本足で立つために、足を大きくして地面との設置面積を広くしてバランスを取りやすくするようになりました。足ひれを付けたような形をしています。これによって片足でも安定して立ちやすくなりましたが、走ることは苦手になりました。(足ひれを付けて走ろうとしても走ることができません。)

人類最速の男ボルトでも100mは9.53秒、時速では44.6キロです。
馬や犬はもちろん、象やカバ、ワニよりも遅いようです。

人間に適した運動をする

勉強やビジネス、スポーツであっても自分の長所を生かした戦い方をすることが推奨されます。
直立二足歩行が人の長所だとすると、そこににつながるようにおこなうことを考えると、どんな行動をとるべきかの指針になると思います。

筋トレをするのであれば、7割の筋肉が集中している下半身を鍛えるべきです。ランニングよりは歩くこと。サーキットトレーニングよりは長時間動き続けて汗をかくこと。

頭を使う勉強や仕事、考え事も座っておこなうよりは、歩きながらおこなったほうが良いアイデアが湧いたりしやすくなります。


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