小さな変化の積み重ねで腰痛を改善する
腰痛の症状が重い場合や、痛みが長く続いている場合は、一気に痛みが改善するのではなく、薄皮を剥がすように少しづつしか改善しないこともあります。
そんな状態のときというのは、携帯電話の電池が消耗してしまっているように、体全体の健康のレベル自体が落ちているのです。
*腰ばかりでなく、体中の筋肉が固くなっていて体が重い。
*朝起きたときから疲れている。
*手足が冷たい。
*胃腸の調子も良くない。
*やる気が起きない。
*自信も無くなる。
体ばかりでなくメンタル面でもネガティブになりががちで、やる気や行動しようという気持ちも無くなってきます。
アントニオ猪木の「元気があれば何でもできる!」の逆で「元気が無いから何にもできない」になってしまいます。
こんなときは体全体の元気度に意識を向けてみてください。腰痛を改善するには、体全体の健康レベルを上げていく必要があるからです。
小さな体の変化を積み重ねる
ボートは、一本一本オールを漕いで、速く漕ぎきったクルーが勝利します。一本一本の繰り返しです。
一本漕ぐごとに10センチ多く艇を進めることができれば、100本で1m余計に進みます。
2000mのレースであれば、100mで0.5秒縮めれば10秒速くゴールします。
陸上/男子4✕100mリレーチームでも、スタートを切るタイミングや、バトンを渡しかたなどの、ほんのちょっとしたことの積み重ねによって、選手個々の100mの持ちタイムでは劣っているとしても、トータルで速くなるんだそうです。
腰痛の改善も「小さな変化の積み重ね」は最終的に腰痛改善に大きな効果を出してくれます。
痛みだけに意識を向けない
腰の痛みにだけに意識を向けてしまうと、直接の効果だけに目が向いてしまって、本当は効果が高いケア方法であったとしても「痛みが減らないから効果が無い」とケアをやめてしまうことになります。
見分けるのは難しいですが、効果のあるものに共通するのは「心地よい」です。ケアが終わったあとに心地よい感覚があったら、そのケアは続けていきましょう。
*痛みが少なくなる
*柔軟性が上がる
*力が出せるようになる
*腰が軽く感じる
*体が軽く感じる
*心が軽くなる
*何だかスッキリした
という効果を感じたなら、それは良い方向への変化です。
体全体を意識してケアする
ほとんどの腰の痛みの原因は腰にはありません。
腰以外の部分の不具合が元にあって、その結果として出ている症状です。
腰以外の部分のポジティブな変化は、巡り巡って必ず腰にも良い影響を出してくれます。
腰が痛ければ、意識は腰に行きがちです。
「木を見て森を見ず」腰だけを見て、体全体を見ない状態です。
グーグルマップを縮して、自分の居る場所全体を見るように、体全体を俯瞰するようにみて体全体のケアに取り組んでみてください。「森(体全体)を見て木(腰)を見る」ようなケアです。
特に、アクティブケア(自分でおこなう積極的なケア)で小さな変化を積み重ねることは、効果のあることと、無いことを仕分けしていく作業です。それ自体がラーニングケア(学びのケア)になります。ぜひ続けていってください。