見出し画像

日本盤があるとは思わなかったアルバム

リリースされたのは2008年だったのですが、今年いまさら気がついて購入したCDがあります。それがChilliwackの「WANNA BE A STAR」です。

アルバムのオリジナル発売年は1981年です。私も以前はLPを持っていましたが、LPコレクションの整理をした時に手放しました。

このCD、日本盤なんです。このアルバム以外に「Opus X」と「Look In, Look Out」も国内紙ジャケ仕様のCDが同時リリースされています。ちなみにチリワックってどんだけ日本では知られているんでしょうか。カナダのバンクーバー出身のバンドです。バンド名はブリティッシュ・コロンビア州の都市の名前ですね。
日本でも彼らのことを話題にしている方はいるけれど、日本盤はリリースされていなかったと思います。(いちおうDiscogsでも調べました。)そんな感じだったので、長い年月を経て日本盤が出ていることにちょっとびっくりしたんです。

帯付きの写真が見出しにありますが、アピールすべきは「完全限定盤オリジナル紙ジャケット仕様」じゃなくて「日本初リリース」の方だと思うのですが違いますかね。それにしてもなぜ27年も経ってから旧作を日本でリリースしたのか。このレーベル:エアー・メイル・レコーディングスさんでは60年代~80年代のクラシックロック/ポップスのリイシューを中心に行っていることはわかりましたけど、リイシューするカタログはどうやって決めてるんでしょうか。他のラインナップを見ても、懐かしい&特異なアルバム勢揃いでなんだか面白いです。

知ってる人には野暮すぎる情報ですが、このアルバムには1981年から1982年にかけてTOP40ヒットとなった曲が2曲収録されています。シングルはどちらもB面に収録されている曲で、シングルミックスとアルバムバージョンはアレンジがだいぶ違います。不思議なことに、私の頭の中では「I Believe」はシングルバージョンで、「My Girl」(下に貼ってあるこのMV、初めて観ました)はアルバムバージョンで覚えていました。今回シングルバージョンを久しぶりに聴いて、あれ?こんなアレンジだったっけと思ったくらいです。全米TOP40での登場週数(40位以内のチャートイン週数)がMy Girlは10週、I Believeはたった3週だったのですが、後者を不思議なくらいよく覚えていました。自分が繰り返し聴いていたのはカセットテープに入っていたラジオからのエアチェック。たぶんNHKのリクエストコーナーだった気がするのですが、この番組では日本で発売されていない曲も先取りしてかけてくれました。
その後上京して数年後にこのアルバムをみつけて購入しました。

My Girl (Gone, Gone, Gone)  1981/12/12, 12/19 最高位22位


I Believe 1982/3/6, 3/13 最高位33位 


Chilliwackの情報を調べていたときにレコードレーベルの話題を目にしました。彼らはレコードレーベルが頻繁に変わったため成功を維持するのに苦労したとウィキペディアにも書かれていますが、このアルバムのときはカナダではソリッド・ゴールド・レコード(アメリカではミレニアム・レコード)でした。前のアルバムのレーベル、マッシュルーム・レコードは1979年に倒産していたようです。
私が持っていたのはアメリカ盤(ミレニアム盤)だったと思います。このレコードレーベルは短命で、1976年~1983年まで運営して解散しています。

ミレニアム・レコードと聞いて思い出したのがFranke & The Knockoutsというバンドです。1981年にセルフタイトルアルバムをリリースし、ファーストシングル「Sweetheart」は全米10位のヒットとなりました。ファーストアルバムと2ndアルバムの「Below The Belt」は日本で発売されており、LPを姉が持っていました。(後にBon Joviに加入するティコ・トーレスが2ndリリース後に所属していたバンドとして有名でしょうか。)

このCDはEscape Musicというところからリリースされている英国盤

ChilliwackのWanna Be a StarとFranke & The Knockouts、ミレニアム・レコードからのリリースということ以外の共通点は、1981年リリースのアルバムだったということです。私はこの時代の音が何故かすごく好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?