ニューカレドニア アンスバタの休日
17年間通ったニューカレドニア、ヌメアで宿泊する場合は、ほとんどが海沿いの
アンスバタ地区でした。また、ほとんどが仕事で雑誌の取材だったので滞在した
ホテルも色々、中でもメリディアンが一番多かったけれど、小さなホテルから
コンドミニアムまで5つ以上は利用、それぞれに個性があり何処も素敵でした。
アンスバタは一応ヌメアでは一番の観光ホテルが多い地区ですが、
有名リゾート地であるハワイ/オアフ島のワイキキとは違い、レストラン、
カフェ、免税品店等のショップも少なめで人通りもそんなに多くなく、
全体的にのんびりした雰囲気が漂っています。
だから、休日ともなれば観光客より浜辺には地元の老若男女が笑顔で集い、
泳いだり、ペタンクをしながら、
それぞれが思い思いの時間をして過ごしています。
そうした何気ない光景を観ているのが私は好きで、私は時間があると
日中は浜辺や丘、近隣の住宅街をぶらぶらしていました。
平日の昼間は当然のように人出も少ないのですが、笑顔の子どもたちや客待ちの
タクシーボートが波間に揺れている光景を見ているのは味がありました。
そうした散策に飽きた夕刻にはホテルに戻り、ひとり赤ワインを飲みながら
ベランダから夕空を眺めるのが、違う意味の至福でした。
ニューカレドニアの夕空って様々な色が見られて、
時間が経つのを忘れてしまいます。
また「夕陽の中に緑色が見えた人は幸せになれる」とも言われていますが、
ベランダから夕景を眺めていると緑色だけじゃなくて
他の色でも幸せになれる気がしました。
そして、18時を過ぎて暗くなった頃、またホテルから歩いてワイン屋さんと
大きなスーパーマーケットの先にある日本料理店みかどに向かうのが常でした。
その店のご主人と奥さんは神戸出身でとても優しい方々で、
行くたびに良くしてもらい、ここでいただく冷奴で英気を養っていました。
加えて、そこへは地元で旅行社を営むMさんと訪れることが多く、
ふたりで楽しい時間を過ごしたのは、つい最近のようです。
しかし、10年以上前にみかどは閉店、私より10歳以上若かった
飲み友達のMさんも今年になってお亡くなりになったことを知りました。
こうして時は移ろいますが、ニューカレドニアでの忘れられない出来事は、
今も私の中に存在しています。
*使用カメラ:NIKON D200 レンズ:17~70mm F3.5~4.5 80~200mm F2.8
撮影日:2006年8月17日(木)〜18日(金)
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