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雨の京都 秋の暮れ


四条大橋から見た荒天下の鴨川

2017年10月30日に大阪のホテルで私の恩師/藤本義一さんを偲ぶ会があり、
妻と二人で台風が来ていた29日に東京から新幹線のぞみで関西へ移動しました。

台風の後の虹

一旦、新大阪駅から移動して大阪駅近くのホテルにチェックインした後、
梅田駅から阪急電車で京都へ向かい、16時40分頃に河原町駅に到着。
その後は、台風で少し荒れた天候の中を徒歩で四条から祇園辺りを散策しました。

白川筋

その日、四条大橋から観た鴨川は、
いつもの静かな流れではなく水量も多く激流! 
そこに雲間から夕陽が射し建物をオレンジに染めるから、
ちょっと不思議な感じがして、北を観ると薄い虹まで出ていました。
これってイメージ的に怨霊が出て来てもおかしくない京都ならではの雰囲気、
思わず笑ってしまいました。


軒下で

それから四条大橋を渡って左に折れ、出雲阿国像を過ぎて少し進み、
白川筋を東に進むと雨に濡れ、よりしっとりした感じが町に漂い、
ただ歩いているだけなのに古都の気分を満喫しました。


巽橋の先の小路

そして、裏通りから市道186号を経て宵闇迫る八坂神社へ向かい参拝。
境内は悪天候だと言うのにそこそこ人出はあったけれど、
今ほど外国人観光客はいませんでした。
そんな状況だったので、ここ数年で時代の変化を大きく感じます。

市道186号線沿いの提灯と夕空

八坂神社の境内を抜けて、暗くなりつつある円山公園方面へ向かいましたが、
途中の道には雨のせいで水溜りもあって水面に室内の灯りが映り込み、
非日常な光景を見せていました。
雨が降ると京都は随分、印象が変わりますね。

市道186号線の夕暮れ時

晴天の京都はもちろん素敵ですが、悪天候の京都には独特の妖しさがあり、
一味違う物語が生まれる気がします。
こんなふうに暗さに魅力を感じてしまうのは、
私が歳を重ねたせいかもしれません。

八坂神社

そんなこんなで狭いエリアを小一時間歩き、
夕食をするために店を探したのですがが、なかなか見つかせんでした。
で、鴨川に向かって歩き、花見小路通を過ぎ、
しばらく歩いた頃に良い感じの居酒屋を発見しました。

水たまりに映る室内の灯り

それで入ってみたら、カウンターテーブルのお客さんはほとんどが地元の方、
明るい店内に加えて酒も料理も美味しくて、料金もリーズナブル、
このお店で夕暮れ京都のショートトリップは終えられたのは最高でした。
それに悪天候のお陰で印象的な時間を過ごすことができました。
こんな感じで旅は何があるか分からないから、楽しいのかもしれませんね(笑)。

祇園の夜

・使用機材:NIKON D810 24~120mm
・2017年10月29日撮影


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