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全世界のウマ百合関係性ヲタクへ。私はバクブルを愛している。愛してくれ。
諸君。バクブル、というカプを知っているか。
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(おそらく)サクラバクシンオーのネームド相手との百合カプ最大手である。
私はこのカプの存在を知った時に「まァ〜た顔カプかよ」などといった感想を思い浮かべ思わず天井を仰いだが、よくよくふたりの関係性を調べ考察していくうちに、最後には頭をぶん殴られたかのようなインパクトを喰らってしまった。鈍器で殴られたってレベルではない。4tトラックに後頭部を轢き潰されたレベルの衝撃である。
バク×ブル。ポンコツ×ポンコツのふたり。両方“恋愛ベタ✖️”がついてる分、不慣れながらも一生懸命な初々しいイチャつきがみれる。至高。
……しかし、しかしだね。このカプ最大の特徴はそんな幼くプラトニックなお付き合いの裏に眠る、お互いに向いた“すれ違い”のクソデカ矢印なのだ。
諸君、とにかくバクブルを知ってくれ。そしてバクブルを愛してくれ。バクブルってすごいんだ。顔カプでも繋がりのないカプでもなんでもないんだ。とにかく聞いておくれよ。まぁそんなに長くもない話だから軽い気持ちで覗いてみてほしいんだ。嘘です衝撃に備えて覚悟しておけ。
⒈”競争者“としてのバクブル
まずは整理しよう。
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んひぃ〜〜〜かわいいなぁ。
ハッ。落ち着こう。
サクラバクシンオー。猪突猛進な学級委員長。
短距離に圧倒的な適性があるが、しかし全生徒の模範たる学級委員長として、長い距離を含めた全G1を制覇することが真の己の夢だ、と本人は宣っている。今のところはトレーナーが短い距離に誘導しながらトゥインクルシリーズを走っているが、かと言って本人が夢を諦めたという訳ではなく、直向きに夢を持ち続ける姿勢は決して変えようとはしない。トレーナーとの一見爽やかで学生的にも見えるが実際は嘘と嘘での非模範的な繋がり合いが非常にセンシティブであるというギャップもまた語りがいがあるが、今回はバクブルの話なので割愛させていただく。
スプリント路線では史実において“無敵”とされており、本格化前に天才少女・ニシノフラワーに土を一度つけられた以外はバクシンオーが一着でバクシンしている。普段のポンコツ加減とこの戦績、そしてアプリにおいてレース中のラストスパートで見せる鋭い目線のギャップにやられて、バクシン・ファンになった者も多い。
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どっひゃぁ〜〜〜かわいすぎる。
落ち着こう。
ミホノブルボン。人呼んでサイボーグ。
厳しいトレーニングで自らを鍛え上げ、スプリンターの体質にしてクラシック二冠を成し遂げた夢溢れる名バ。常識は敵だ。
トレーナーを“マスター”と呼び無機質に“オーダー”をこなす様子は感情のない機械さながらだが、しかし年相応の少女らしい心はしっかりと持ち合わせており、レースに優勝して嬉しさに涙ぐんでしまうというむしろ実年齢よりも幼い精神性を感じさせてしまうような行動もしばしば彼女には見られる。
ブルボンといえばもちろん二冠レース、そして残る一冠の菊花賞にも触れねばなるまい。菊花賞では同期のライスシャワーが勝ち、その後の漆黒のステイヤーとしての快進撃の幕開けとなった。
そのレースはアニメ二期やアプリ内メインストーリーでも描写され、ウマ娘の百合カプといえば”ミホノブルボン×ライスシャワー“と言っても良いほどこの二人の関係性は深い。正直それ故にバクブル推しは若干肩身が狭いこっちを語り出すとやはり止まらなくなってしまうので本日二度目の割愛とさせていただく。
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最初は同じ立場にいたはずのふたり。それぞれスプリンターとしての体質を持ってしても、それ以上の距離での勝利を夢見ていた。
……しかし、蓋を開けてみるとどうだったか?
バクシンオーは今、中長距離路線での活躍を語られているか?
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それぞれの『スプリングSにむけて』
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ふたりの差は歴然で、それはクラシック期春の1992スプリングSでの3秒以上の着差に現れる事となる。
まさしくこのレースは“ふたりの運命の分岐点“と言って良いだろう。
このスプリングSはバクシンオー・ブルボン両者の育成目標に登場するレースだが、ブルボンが『スプリングSにて5着以内』であるのに対してバクシンオーは『スプリングSに出走』。加えてこのレースがお互いにとって“このレースに負けたら短距離に転向”という背水だったということもまた目を離してはならない。
そして決定的な事実としてバクシンオーはジュニア級のイベント『バクシン的研究結果!』内でブルボンを「ライバルの一番手」と評していたのに対して、ブルボンの育成シナリオではバクシンオーのことは名前すら上がっていない。
全く同じ立場から同じ夢を見ていたふたりは、きっとこれからも“ライバル”として競い合うことになるだろうという流れが自然だが……結局ふたりはこのスプリングSを最後に、再度対戦することは二度となかった。バクシンオーはブルボンのライバルには成れなかったのである。
遠くなっていくブルボンの背中にバクシンオーは何を思うか。距離適正も何もかも異なるブルボンとライスとを誘いバクシンオーは何を想ってRRIを結成したのか。菊花賞を終えかつての自分と同じように距離の壁にぶつかり夢破れたブルボンを見てバクシンオーは何を思ったのか。
そして何より、そんなバクシンオーを見てブルボンは何を思ったのか。
運命のすれ違い。バクブルというカプを言葉で表現するとしたら、このワードは必ず外せないだろう。
⒉”友人”としてのバクブル
アプリでの絡みに関してはやはり、ミホノブルボン通常衣装勝負服イベント『頼るべきは』を置いては語れない。
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なぜか機械を使えないブルボン。困っているらしい。
体質のお陰で自動販売機を使えないブルボン。友達を頼ろうとしても『友人』と呼べる者がいないと想い悩む彼女に、バクシンオーはいとも簡単に言い放つ。
「だったら私を呼べばいいでしょう」
「いつでもどこでもバクシンで駆けつけてあげます」
「友だちですから」
……勘の良い方はもう気付いたであろう。そう、これはバクブルの“馴れ初め”である。
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その後このバクシンオーの言葉にブルボンは衝撃を受け、同時に「友だち」という言葉の甘美さに脳内処理回路がショートしうわごとのように“友だち”という言葉を反芻する。
彼女がそうなってしまうのが意外だったのか、エクスクラメーションマーク無しでガチ照れするバクシンオーも見れる。お互いに頬を染め合いトレーナー完全そっちのけで無自覚でイチャつくこの場面にはなんとも言えない美しさがある。サイゲームスは確実に百合を意識している。
それと、このイベントからもふたりのすれ違いは確認できる。
ブルボン側から認識していないのにバクシンオー側からは「私たちはもう友だちですし」という言葉が出たことから察するに、バクシンオーの言う“友だち”はある程度軽薄なものも含むのであろう。
しかしそれに衝撃を喰らい動揺するブルボンからしたら、“友だち”という存在は確実にブルボンにとって重大で大切なものであるはずに違いない。
全く異なる価値観に基づいたお互いに向ける親愛の関係を“友だち”というひとつの言葉で結んでしまうのは、ある種危うい行為だと言わざるを得ない。
皆さん、これがバクブルの“すれ違い”である。
⒊“関係性カプ”としてのバクブル、或いはまとめ
まとめよう。
ブルボンからしたら、バクシンオーはあくまでも【数ある戦うべきライバルのうちのひとり】であり、【特別な友人】。
そして育成ストーリーから読み取るに闘う相手の少なかったバクシンオーからしたら、ブルボンは【数少ない戦うべき(言い換えると、特別な)ライバル】であり、【数ある友人のうちのひとり】なのである。
言い換えれば、バクブルは
【お互いに相手の特別になろうともがき、溺れ合う関係】
と言っても良い。
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性格や言動、そして運命の徹底的な対比関係こそがバクブルであり、我々が愛するべき存在。それがサクラバクシンオー×ミホノブルボンなのである。
あとは分かるね?
リンク⇒ pixivにおいてのバクブル
私はバクブルを愛している。みんな、バクブルを愛してくれ。
2022/08/29 マーマレ