おもちゃを、旅行、酒を飲んだ帰りなど、親の気まぐれで買い与えない
父親の中には、お酒を飲んだ言い訳におもちゃを買う人もいるでしょうし、ふとせがまれていたことを思いだす人もいるでしょう。あるいは何の意味もなく衝動的に買う人もいるかもしれません。いずれにしても、子どもの喜ぶ顔を見たいという親心に変わりはありませんが、その親心がアダになることもあります。
おもちゃを与える場合には、一種の計画性が必要ですが、無計画な与え方は、子どもを気まぐれにしたり、おもちゃとの結びつきを薄めたりする結果を招くことがあります。
もともと子どもが喜ぶおもちゃは、成長・発達と密接な関わりを持っているものです。旅行や、酒を飲んだ帰りに買うおもちゃは、どうしてもこの見方が薄れがちになり、子どもにも手軽な“気晴らしの代償”の印象しか与えません。
おもちゃの計画性とは、当然、選び方、与え方の両者を指しますが、忘れてはならないのは、いままでの童具やおもちゃによって子どもの中に育ってきているもの、あるいは育ちつつあるものを見抜き、それをさらに豊かに育てるものを与えることです。子どもが大きくなっても大事にしているものは、精神の充足感が与えられたものです。