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持病があっても、年齢が進んでも、誰もが情熱を燃やせる仕事ができる世の中にしたい。私がPRライターになる理由。
「もしもう明るいものが見れないんだったら、もっと美しいものを見ておけばよかった。
もし歩けなくなるのであれば、もっと海外や行きたいところに行けばよかった。
もしもう働けないのだったら、自分の情熱を燃やせる仕事をしておけばよかった」
4年前に、私は大きな病気をして、地元福岡に戻ってきた。ほとんどベッドから動けない生活が半年間続いて、涙を流しながらこう繰り返して思っていた。
病名は筋痛性脳脊髄炎。後になってわかったが、線維筋痛症を合併症状としていた。
当時は発生原因もわからなかった。病名も慢性疲労症候群と言われ、名称からインターネットには嘘の情報が蔓延し、周囲からとてもつらい言葉をかけられた。
胃腸炎を長引かせて、忙しく働いたこと。転勤先の札幌で、雪の中でいつくるかわからないバスを待ち、身体に気候のストレスがあったことで弱った身体が、負の連鎖を起こして、脳がウィルス感染をきっかけに炎症を起こしたため発病したと考えられている。
当時はまだそんなことは知らず、先月にやっと大学病院から紹介していただいた大阪の病院で国際基準の診断ができる先生にそう説明していただいた。
そこで先生から、活動と休息のバランスが取れたら徐々に治っていく可能性があること。
そして、仕事も無理の無い範囲なら、自分の情熱を燃やせる仕事をしてよい。むしろ自分の人生なのだから、やりたい仕事を楽しみなさい。と言ってもらった。
来月から、検査研究に参加するのだか、治療が上手く行けば、1年以内に完治する患者さんもいると説明を受けた。
治る希望も持てて、私は自分がどんな人生を歩みたいか考えるようになった。
私は明るい未来のために挑戦している人が好きだ。
私もそうでありたいと思っている。
そこで、生まれ育った九州で挑戦する人を取材し、挑戦する人の次のステップになる橋渡し的な役割をもつPRライターになると決めた。
今まで培った金融知識と、住宅知識、PRやアドバイザーの実績をかけあわせると、一番向いていて好きな仕事だ。
無理の無い範囲で仕事をして、もっと美しいものや、素晴らしいものに触れて生活していきたいと決めた。
来月には、個人事業主になるための最終ステップとして、県のビジネスプランコンテストの補助金にチャレンジしてみることにした。
昨年から、事業を創る勉強を続けていたが、個人事業主になる自信が無かった。
今回の大阪での検査が私の背中を押して、覚悟を決めさせてくれた。
そんな気持ちになり、先日、半年間受講しているfgnにて行われたインキュベーションプログラム「FGN 第2期JUMPSTART PROGRAM」に参加した。
ラストまで後1回になる講座だった。
参加者は、スタートアップを考えている方と、fgnスポンサー企業の皆様だ。
今回の講義内容はプレゼンテーション。講師は東京から澤 円 (Madoka Sawa)さんがお越しになった。
澤さんはマイクロソフト内で、プレゼン世界一を受賞されている。体験に基づいた、グローバルに通用するプレゼンテーションを教えてくれた。
私はトップバッターで、機械のトラブルで澤さんを待たせてしまい、ずいぶんとプレッシャーのある中でプレゼンテーションを始めた。
澤さんに教えてもらうのは3度目だったが、逆にプレッシャーを感じていた。
澤さんは、この日はスタートアップワールドカップの審査員があったのに、この講習の契約が半年前に決まっていたから、こちらに来たということだった。
私はスタートアップワールドカップの出場権を得るのがどんなに大変かも、落選者の方々の努力も、出場者の方々の挑戦も以前取材させてもらっていたので知っていて、頭が真っ白になった。
緊張して、長年の療養で弱った身体は、意識に反してグラグラと揺れてしまった。
プレゼンテーションを終えて、澤さんから身体がクネクネしていると言われた。数字も当たり前のことで、インパクトが無い。もう何度も講義を受けているよね? この講義に何を求めているかわからないと言われた。
おっしゃる通りだった。
自分の番が終わった後、他の方々の発表を聞きながら、自分に悔しくて、涙が出そうになり、身体がどんどん温度を失って、気持ちが悪くなって退席した。
トイレに逃げこんだら、涙が溢れてきた。挑戦するのに支えてくれた家族や先生、たくさんの人に申し訳ないと思った。
やっぱり持病がある人間が、健康な人と一緒に学びを受けるのはおこがましいのかと感じた。
でも、ここで逃げたら、今まで支えてくれた人にも自分にも顔向けできないと思った。
最後、なんとか着席し講義を聞いたが、感情がコントロールできずに涙がポロポロとこぼれ出てしまった。
プレゼンの講義はほとんど頭に入らず、最後の一枚をかろうじて写真に収めた。
断片的に学んだことになるが、プレゼンのHowではなく、どうあるべきかを考えさせられる講義だった。
プレゼンは相手の時間を奪って行うもの。自分のあり方を反省する時間になった。
感情的になってしまったことが最大の反省だ。
以前働いていたリクルートの上司から、感情を客観的に捉えてマネジメントする力を、もっていかねばならない。とアドバイスをもらったことを思い出した。
ここはビジネスの場だ。受講料はかかるが、学校ではない。
他にも個人的に、山のように課題がある。
その中で、すぐ行動を変えようと思ったのが2つ。
1つ目は、
「難しい」
「できない」
の口癖をやめて
どうやったらできるか考えるようにしていく。
2つ目は、体幹を正すこと。
テンパって身体が揺れるのは、体幹の問題もあると反省して、日ごろから、なるべく歩いたりバランスボールに座ったりを始めるようになった。
また、見苦しい場合もあるだろうから、今後人前で話しをするときは、先に一言お詫びを言おうと思った。
澤さんは、講義終了後にフォローして声をかけてくださった。私はもう教える立場の人間で、キャリアも長いから厳しく声をかけたのだと、こんな自分を心から心配してくださった。澤さんに持病のことも話していないので、とても心配をかけてしまった。
感情的になって申し訳ないなと反省した。その後の懇親会にも予定通り参加することにした。
その会で嬉しいことがあった。
一緒に講義を受けた方々から、打ち上げでアドバイスをいただけたのだ。
新聞社の方から、ずっと知りたかったマスメディアの記事掲載のルールなど教えていただき、本当にありがたい学びが得られた。
スポンサー企業の方々とスタートアップを目指す方々が一緒に学ぶ機会が無かったら、絶対得られ無かった経験だった。
一歩前進しそうな予感がし、また前向きに頑張ろうという気持ちが沸いてきた。
そうすると、恥ずかしい思いをしたときこそ成長する!と、以前インタビューした方がおっしゃっていたのを思い出した。
私も成長したいと思った。
もうすぐ県の補助金の審査がある。
まずはそこをJUMP スタートができるように、できることから始めたいと思う。
お恥ずかしいのですが、、
この場をお借りして公開で宣言します!
私はスタートアップライターになります😃
九州で挑戦する人の記事をたくさんの人に届けたいと想います!
それは、記事により、明るい未来につながる人や当事者意識が芽生えて行動が変化する人が一人でも出てこられたら自分も幸せだからです。
持病があっても、年齢が進んでも、誰もが情熱を燃やせる仕事ができる世の中になりますように。
私は行動していくと決めました。
こんな私の拙い文章に最後まで付き合ってくださった方、ありがとうございます😊
今の気持ちを、発信する勇気をくださった澤円さんに心から感謝します。
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