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ピーター リリヤドール教授、ついに日本に上陸!日本語翻訳出版も決定!

2024年10月21日月曜日、Building Thinking Classrooms の開発者、Dr. Peter Liljedahl が日本に来ました。某インターナショナルスクールの小学校教員と中高の数学教員の研修のためでした。そのインター校教師以外にも日本中のインターナショナルスクールから教員が集っていました。私はオブザーバー参加。英語がもっとできたなら、この研修に参加ができたのでしょう。

60人の教員へのBTC研修は6時間コース

去年のちょうどこの頃は私はバンクーバーに、梅木卓也さんや彼以外の数学や他の科目の教師がどんなふうに授業をしているかを見学し、また、何人かの教員にインタビューをさせていただいていました。ピーターにも会うつもりで行ったのですが、残念ながら彼はバンクーバーにいなかったため、オンラインでのミーティングとなりました。なので、今回は、リアルピーターに初めて会ったのでした。一年の半分以上を北米、海外で研修やコンサルをしているようで、あまりバンクーバーにはいないようですが、研修の様子を見て納得しました。参加者(全員教師)の熱気は見学しているだけでもバンバン伝わってきました。多くの子どもたちが「考えること」を、授業の中でできるようにしたいという熱気です。

従来型のChalk and Talk(チョークアンドトーク)の授業では、生徒たちは「考える」必要がないのです。

研修の最初に「BTCを知っている人は手を挙げて!」というピーターの声に、挙手したのは7−8割程度でした。学校から行くように言われた人もいれば、自ら参加した人もいると思います。北米にいたならBTCの研修を受けたり、授業を見るチャンスは幾度となくあると思うのですが、日本で英語で学べるチャンスはほぼないに等しいのですから。。。

3*3のマス目がある正方形で1本の棒を突き通すには何通りの方法があるかな?
他のチームはどんなやり方をしているのかな?
セッションごとにピーターの説明と、教え方のレクチャー
チームはもちろん、トランプを選ぶことでランダムに作ります。見知らぬ人同士のグループ作りは3回行われました。チーム名の下にルールが書かれています。
整理の仕方はチームによって異なりますね!
学校や生徒によって、問題の難易度を変えていく場合の例がこちら。SPICY=高難易度っていいですね。なんだかお茶目!
いろんなチームのホワイトボードを利用して説明をします。教師から「赤いペンを使う理由」を聞かれて、「後で説明する箇所をマークするため」というのは、教師むけだからですね。

しかし、やはり、私は悲しかった。ピーターの研修はとても高価なのです。このコストを払えるのは、やはりインターナショナルスクールじゃないと無理なのかもしれません。もちろんその価値はあります。

そして、日本人の多くは、教師であっても英語が使えない。(TOEICの点数は高くても、英語が話せる、会話できるというのとは全く別の話だから、、、)しかし、ようやく、BuildingThinking Classrooms の日本語翻訳書籍の出版の目処がつきました。今回はピーターにはお世話になる企業への表敬訪問をお願いしました。

ピーターの経験では、その国の翻訳本が出版されると、自ずと学校での教え方にBTCが広がるそうです。しかし、教員の「教え方」の自由度が日本と他先進国とは大きく異なるのです。多くの国では教え方も、教科書を使う使わないも、進度も自由。決めれらている大枠を1年間で実行できたら良いのですが、日本では教育指導要領に基づいて、年間の教育計画を立て、それに沿って進めていかないといけないので、新しい教え方を取り入れるというだけでもとてもハードルが高いものになるようです。

BTCに関わって、2023年夏には日本全国の学校を梅木さんと一緒に授業して周り、2024年にはBTCを日本の学校で実施した内容を紹介する「答えのない教室」(新評論)を出版し、2025年秋頃にBTCの日本語翻訳版が出版されるわけですが、どのくらいの認知と拡大ができるかは全く未知数です。

「日本人が、せめて教師だけでも英語ができたなら、もっと早くBTCを日本の子どもたちに展開できるのに」と思うと、本当に辛くなります。

シンシンは中国語圏でBTCを広げる予定。実は日本に7年半いたので日本語もペラペラ!
某インターのランチメニューはこちら。鶏肉、もう一つ食べたかった!


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私にできることはなんだろう?

一歩ずつ前に進んではいるものの、BTCが日本に受け入れられるのはなかなか難しいかもしれませんが、横浜DeNAベイスターズも日本シリーズで優勝したので、なんとかなるでしょう!なんとかしましょう!


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