高知県立嶺北高校と北海道立大空高校の公設塾合同授業を行いました。なんと講師はマレーシアから!高知も四国だし、北海道も島だし、マレーシアも島だ!?稚内からの参加者もありました!
地域みらい留学という言葉を聞いたことのある人はありますか?
全くもって、私たちの思っていることを、学舎と住処を変えることを軸に行なっているのが地域みらい留学。同じ目的のために、Out of Boxではオンライン授業を届けている。つまり、同志だ。そんな同志の学校に知り合いがいた。高校2年生の女の子。その女子に連絡を入れて「ねえ、学校で面白い授業をやろうよ。海外とつなぐの。他の学校も巻き込んで!」という話をしたところ、トントントンと話が進み、今回のオンライン授業となった。つながり、って本当に大切!私が中学3年生の彼女に会った時からもう2年が過ぎていた。よくぞ私のことを覚えてくれました。ありがとう!
マレーシア在住の村上さんは面白い。愛媛に住んでいたのだが、「そうだ、海外移住をしよう!」と猫2匹をつれてマレーシアに行っちゃったのだ。私と同じ50代だが、スケールが違う。私はたった半年の短期留学。彼女は家を引き払っての移住。すごいなーーーと驚いた。うらやましいとも思った。そして、私もできるかも、と勇気ももらった。
授業のしょっぱなのスライドがこちら。これはもう、引き込まれずにはいられません。(これはタイの方!)
このくらいパワフルな東南アジア。そしてマレーシアは現在ガンガン発展中で、彼女は高層マンションの30階に住う。プールもジムもあるのに家賃は5万円代。私も住みたい、、、という話はまた今度。お題は「今を生き抜く力」がテーマである。
東南アジアの経済の中心でありながら、多文化共生を上手に使いこなし、多様性を受け入れ経済を伸ばしている。日本国内の航空運賃より遥か安価に、マレーシアからLCCでいろんな国に行けてしまうのは本当に興味深い。なので、マレーシアのお話だけでなく、ちょっと飛行機で近隣国フィリピンやインドネシアで体験した、孤児院や社会活動のお話もあり、生徒たちは話の幅の広さに驚いたのではないだろうか?まさに Out of Box につながる話だ。
今回は、生徒が寮・自宅・公設塾と複数の場所にいたので、ワークは個人で実施したのだが、これがすごかった。最後にはみんなが挙手して、これから自分が「絶対やってみるぞ」という意思表示会になってしまったのだ。
予期せぬ贈り物 - unexpected gifts - をもらったのは私たち大人だった様です。海外に飛び出した村上さんの勇気が生徒たちに伝播した瞬間だった。
今回の主催者となった高2女子の言葉も素敵だった。「東京から高知に来て、学校のみんなはまるで小さい時から一緒に生活した様に親切にしてくれた。外から来た自分ができることは、ここのみんなに自分が作ってきたつながりをつなげることだ」と。
またまた泣きそうになった。私の涙はいくらあっても足りない。
村上さんも最後に「自分の経験を伝えることが誰かのお役に立つなら、どれだけでもお話をさせていただきたい」と言ってくださり、ほんわかしっぱなしの90分でした。
今回もせかいじゅうサロンの協力で海外在住の講師の授業を日本の地方の学校に届けることができました。ありがとうございました。