5月の布団問題
テレビでジャパネットたかたが掛け布団をCMしているのを見て、これはきっと、この時期そこそこの数の人が直面している問題なのだと確信した。そう、5月の布団問題。
どんなに暑くても、何も掛けないで寝るのはどことなく心もとなくて、シーツの一枚でも良いから欲しいと思う。寒ければ暖かい布団をすっぽり被りたいと思う。ではその、掛ける/被るの間の境目は。
私は冬の間、羽毛布団を使っている。3週間ほど前に最低気温が20℃を下回らなくなったタイミングで、シーツを洗い、羽毛布団をケースに入れて、クローゼットへ丁寧にしまった。入れ替わりに、タオルケットを出した。
ところで、20℃というのは私にとって、寝るときに布団を被るのか/掛けるのか、今晩自分がどう感じるかという予測を立てるのに絶対的な信頼を置いている基準で、これは仕事で海外へ渡航した滞在先で、分厚い布団しかない、エアコンのない部屋に毎晩寝ている間に気が付いたことなのだけれど、これが結構使えるのだ。
話を戻して…私がタオルケットで20℃の自信と共に気持ちよく寝るようになってほどなくして、最低気温が連日17℃をウロウロし始めた。あれ?GW明けってこんな感じだったっけ。
…寒い。でも、もう丁寧にしまったし、また出してくるのは悔しい。ええぃ、はやく夏になってしまえ。やせ我慢の強行突破である。
ところが、そうこうしているうちに子供たちが滝のような鼻水を出し始めた。あぁしまった、布団を出すくらい何でもない事なのに。という訳で、また羽毛布団で寝ています。
そもそも、タオルケットか羽毛布団かという、0か100かみたいな二者択一に無理があるのだと、ジャパネットたかたは世の中を代表して私に教えてくれているのだろうけど、でもこれ以上布団を増やす気もなければスペースもない。
とりあえず、また羽毛布団が出てきてくれて気持ちよく寝ている。やせ我慢の終焉にホッとしている。準備すべきは新しい布団ではなく、マメな行動である。