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生きるチカラ

【生きるチカラ】
〜ハンセン病棟の全生園〜


2015年5月に封切りになった
映画『あん』をご存知でしょうか?

2013年2月にポプラ社より発刊された
ドリアン助川著『あん』は、発刊されてから
すぐに、カンヌ映画祭の常連でもある
河瀬直美監督がメガホンを取ることになり

名優である樹木希林さんが主役の映画としては
遺作となった記念すべき映画です。

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【ハンセン病棟、全生園の遠足】

映画『あん』が封切られてから程なくして
著者のドリアン助川さんと行く
全生園の遠足行事がありました。

案内役は、国立ハンセン病資料館の館長で
ハンセン病患者でもある森元美代治さん。

この国立ハンセン病資料館で見聞きした物は
私には、広島の原爆資料館にも増して
長崎の原爆資料館にも増して衝撃でした。

助川 哲也《ドリアン助川》さんの遠足から後日、
私は、何度もこの全生園へと足を運びました。

全生園に行くと必ず施設内にある、
食事処なごみのみっちゃんの釜飯を食べました。

そして、慰霊塔へ手を合わせに行きました。

長野へ移住する東京最後の食事は、
この全生園園内にあるなごみの
みっちゃんの釜飯でした。


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【生きるチカラ】

国立ハンセン病資料館で見聞きした世界は
今もって言語化することは非常に困難です。

ただ、資料館を観ただけでなく
そこで半生を過ごされた森元美代治さんの
お話を聞きながら訪れられたことが
何より私には幸いでした。

🟡鬱の人
🟡自殺未遂がやめられない人
🟡人生に絶望している人
🟡生きる意味が分からない人

そんな人は、是非ともこの
国立ハンセン病資料館へ一度
足を運んで欲しいと切に思うのです。

そして、食事処なごみで
みっちゃんの釜飯に舌鼓を打って
ホッと安らいで欲しいと思います。

桜のシーズンには、
園内の桜が咲き乱れます🌸🌸🌸

そして、それらの桜の木は、
当時、隔離され過ごされて来た
ハンセン病患者さんの亡き後に
植えられた桜たちです。

その満開の桜を想うだけでも
いたたまれない気持ちになります…

さくらの花のはなびらの一枚一枚に
この地で過ごされた方々の
御霊に想いを馳せます…

あの全生園で過ごせた時間は、
今も私の中でもっとも美しい時間です。

SoulFlower Kamuy

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