【モーニングエッセイただの何者でもないあなたへ07】脳内ルームツアー。

朝のじかんに、浮かんだこと書くというルーティンを始めようと思いつきました。書く時間はまちまちでも、その中身は朝のじかんに決めていきたいと考えています。
流れでここへたどり着いたあなたへ、通勤のじかん、帰宅のじかん、通学のじかん、家事のじかん、休暇のじかん、1日の終わりの寝る前に…など、いろんな時空を超えて何かの灯火になるようなことを書きたいと希望します。

あなたは何者なんだろう？肩書きはいろいろあると思います。代名詞も。

それらは、しっくり馴染んでますか？お気に入りですか？

わたしは、わたしってほんとうは何者なんだろう？と考え続けてます。どんな答えが導き出されても、、、しっくりこないから。

名前さえしっくりきていません。付けられて50年近く経つのに。

あなたはどうですか？

そんなわたしが考えてる最近のことを書きます。

_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

何故か昨日の更新回が07だったのに、飛び越して08にしてしまった。ナンバリングはなんとなくしてるだけなのでそのままにしておく。

関係ないけど、そういえばさっき使ったICカードの残高が777円だった。イエイ！ラッキー！関係ないことも自分をご機嫌にするためにどんどん採用していこう。

先日、朝目覚めてから布団の中でしばらくうつらうつらとしていると、昔の実家の様子が蘇ってきた。現在の実家はわたしが子供の頃とだいぶ作りが変わっているので、昔の間取りともだいぶ違う。大工職人だった父が一から建て、これまで何度も増改築を繰り返してきた。

そんな実家の増改築の遍歴を物心がついた頃からの記憶を辿って、その朝は布団の中で脳内ルームツアーが始まった。

庭に昔は離れみたいなプレハブの小屋があったり、お風呂も３回は変わってるし、平屋だったのが二階建てになり、階段や廊下の位置も何回か変化した。建具（サッシやふすまなど）は昔のものも使い回し玄関の扉はたぶん唯一、実家を建てた時からのものでおそらく50年近く同じまま。玄関の位置や広さなどは変わっている。

天井にシミがあったことや、思春期？の兄貴がイライラして壁を殴ってしばらく穴が開いていたこととか、廊下の薄暗さや、絨毯の色など…

思い出すと懐かしいというよりも不思議な感じがした。頭の中にはあるけれど、もうどこでもない景色。きっと記憶違いしてることもあるのだろう。

一通り、脳内ルームツアーが終わって目が覚めてきたときに（普通の家は建て替えて変わることはあれど実家みたいに何年も増改築繰り返して住み続けることってあんまり無いことだったんだな）と気づいた。

古民家風の家では無いし、日本家屋的なしっかりした造りでもない。

強いて言うなら舞台セットかな…と今は思ってる。

もちろんちゃんと住める家ではあったし、父も一生懸命に外で仕事をして人様の家を作りつつ、自宅はその時の経済状況に沿ったプランで自由に作り変えてきたんだと思う。

子供の頃はツキハギだらけのそんなに家が嫌な時期もあったけど今は面白かったなと思う。ブルーシートに囲まれた改築中のお風呂に入ってたこととか思い出すと、ちゃんと観てないから勝手なイメージだけど北の国からみたいじゃない？

わたしのこの何でも変化するのは当たり前という意識のベースは住んでた家のよく考えると当たり前ではなかった、このような環境もベースになってるのかもしれない。

父は70過ぎてからはさすがに屋根に登ったりはできなくなったけど、わりと近年までは常に何かしら作っていた。近所のレトロ好きの趣味人に依頼されて小さな和室の小屋とかも建ててたし、わたしがIターンで一時帰っていた実家を結婚して出てからも、しばらく帰らないと、どこか家も変化してたりも相変わらず続いていた。

ここは実家ではないけど、なにこれ（笑）完全にどこかの観光地か舞台セット…。

田舎なので近隣の犬の散歩の人くらいしか通らないので完全に趣味のためのものらしい。

あなたはどんな家に住んできたのかな？もうどこにもないとしても、脳内ルームツアーしてみると、自分のルーツを再確認出来るかも。

これまでの自分としては当たり前だと思ってたけど、よく考えたら…ってことも案外どんな人も持ってるのかもしれない。