悲しい時の対処法について【モーニングエッセイ12ただの何者でもないあなたへ】

人はいつだって何者にもなれるし、ならないことだってできる。ただの何者でもない状態が自由だとすれば、そこはゼロの領域で、フリーエネルギーが湧き出る泉のように、そこからいつだって始められるし終わらせることもできる。終わりは始まり。始まるから終えられる。それもこの地球上のルールで特別な奇跡。

深いかなしみというのは身体中が痛くなるものなんだなと、これまでの人生のなかで何度も感じたことがあります。特に大切な人や存在との別れ【死別】においてはその痛みがしばらく続きます。わたしはそれを痛みとして感知してますが、重さや固まったような感覚になるような人もいるかもしれません。

ほかに、見るもの、聞くもの、嗅ぐもの、触れるもの、味わうもの、つまりは五感も通常の状態ではなくなることも多いと思います。

深いかなしみというのは、それほどに身体感覚にダメージがあるということなのかもしれません。

感情を放置すると、からだにはどう作用するのか？

時薬というのは時間が癒やしてくれる…という言葉ですが、かなしみそのものが消えるわけではないと思います。その感じ方、思い出し方が変化してゆくことで、かなしさが感情としては解放され少しずつ薄れていく…というだけ。全く平気になるということでも何にもなかったようになるということではないと思います。

ただ、身体（からだ）は物質、物理が働く世界に存在してますので一般的には時間と共に経年劣化（老化もその一つ）するのと同じで、

傷ついたからだをそのままにしておくと、時薬で感情としては少しずつ解放されてきても、からだのダメージというのは残ってしまうものなんじゃないか？とわたしは感じています。

もちろん、からだのダメージも時と共に自然治癒することはあります。でもそれは、からだの機能が正常に働いたり、対処した場合のことだと思います。

でも感情面のことを放置してそれが5年先、10年先に、他のストレス要因などと共に積み重なった時…どうなるか？

そういったことも病気の元になるのでは？

そんなふうに感じます。

繊細さんは特にまず自分自身を整えること。

目の前に、または全くの他人でも深いかなしみを抱えているひとが居たら、そのかなしみに寄り添って行く前に、まず自分自身のからだを大切に労ってください。

かなしみというのは、伝播します。※怒りもそうですが怒りの裏にはかなしみが関係することも多いです。

繊細な人ほど、そのエネルギーに敏感なので、自分自身のことのように感じてしまいます。

体調に不安を抱えているかたは、まずは他人ならそっとその場を離れ自分自身を守ってください。

具体的にすることのきほん。

それでも気になる…というひとは、ちゃんと温かいものを食べて、お風呂に浸かり、よく眠ること。

それさえできてないのに、人の心配なんかする必要はないと思います。

また自分自身に直接関係があることで、かなしみを感じている時も同じように、からだを暖めて、温かいものを食べて、ゆっくり休んでください。

かなしみに沈むと何もする気が起きなくなることも多いですが、無理にでも、どれか一つでも、そうしようと動いていると、人間というのは恒常性を持っているのが本来の働きなので、沈んでも必ず浮き上がってこられます。

恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

かなしくても、いつかはお腹が空いてくるし、お腹が空かなくても未来の自分のために食べましょう。

窓を開けて換気をし、内と外に新鮮な空気を取り入れましょう。

人間、空気を吸わないと、酸素がないと生きられません。天然そのもののエッセンシャルオイル【精油】を嗅ぐのもいいです。合成香料ではなくて、ピュアな香りは脳に直線届くと言われてます。傷ついた身体を癒やすための、自らの本来のチカラをサポートする働きをしてくれます。

大丈夫だと思わないし、むやみに大丈夫と言わない。

ほんとうに傷ついているときは、ほんとうは大丈夫じゃないのに大丈夫だと思いたい時もあります。傷ついている自分を認めると、折れてしまいそうでこわい…という時もあるからです。

人に心配されるのがかえって負担になるから、言いたくても言えないときも。むやみに心配するのではなく、話だけ聞いてくれるひとを1人でも見つけましょう。

かなしみを感じた向こう側のこと。

傷はほっておいても治ることもありますが、そのときに、傷ついているということに意識を向けることで、

自分を愛して大切にするということにも繋がります。

丁寧に自分自身に集中して向き合って、

自らを成長させてくれるものだと捉えてみると

かなしみの向こう側にある光が見えて来るかもしれません。

今は暗くても、いつかきっと明ける。

そう思います。