起業2年目で展示会に出展してみた
先日、起業して初めて、展示会に出展した。
初めて挑戦することは、勝手がわからない故に何事も色々あるものだ。
今回は、展示会への申込から当日の反省迄振り返ってみる。
これから展示会への出展を考えている人はもちろん、参加者として参加したことがある人、これから起業したい人への参考になれば幸いである。
展示会へ出展する目的
まず「なぜ展示会への出展を決めたのか」について。
これはずばり「法人の潜在顧客と接点を持ちたい」という事に尽きる。
何か新しいことを始めたことがある人なら分かって頂けると思うが、「何かを始めること」よりも「始めたことを広く知ってもらうこと」の方がはるかに難しい。
言いそびれたが、我々は「福祉経営を学ぶeラーニング」というサービスを行っている。これまでおかげさまで個人のお客様に利用頂いてきたが、このサービスを始めた当初の目的であった「福祉事業者の継続と発展に寄与する」という目標をかなえるため、今回複数の事業者様に一挙にお会いできる機会として展示会への出展を企図した。
どの展示会にする?
これについてまず考えたのは「より多くの事業者と出会える」こと。
ただここで早速起業して2年目の零細企業である我々はその洗礼を受けることになる。
とにかく価格が高い!!
スケジュール的に出展できそうな大手の展示会について話を聞いたところ「東京開催では1区画の小さなブースでは戦えない」
「地方開催で出展してはどうか」
とのこと。当社は東京にあり、地方だとその後のフォローにも不安があったため、やはり最初は東京開催が良いという事で見送り。
そんな時に見つけたのが、創業当初に当社に注目し記事として取り上げてくださった新聞社さんが主催する展示会。日程問題なし、価格もリーズナブル。これも何かの縁!と思い即決した。
地方出展を提案してきた大手展示会主催者にその旨伝えると
「あー、来る事業者少ない展示会ですね。うちの展示会が前の週にあるのでそっちにみなさん来てしまうので仕方ないですよね~」とディスられた、、、まあいい。こうして出展する展示会が決まった。
追加料金払う?ブースの内装
ここからは、初めての挑戦に対する弊害が出てくる。
「出展費用」というのはあくまでも「土地代」。机やいすは勿論、壁等の内装は全て「オプション」だったのだ(よく考えれば当たり前か)。
色々オプション付けたら簡単に予算オーバーしてしまう、、、
泣く泣く装飾は全て無し、自分たちで整えることにした。
何が必要?資材の買い出し
ここも計画的な会社は前々から色々と準備するのだろうが、我々は〆切過ぎてその展示会に気づき、何とか取材してくれた記者さんを通じて申し込んだ故、本番までなんせ時間がない。
そして、何が必要なのか厳密には分からない。
ネット注文だと届くタイミングが分からない(どれだけぎりぎりやねん)ので、渋谷で半日お買い物して以下を調達。
机(椅子は元々持ってるやつを流用)@ニトリ
名刺BOX(ちゃんとしたのなかったから募金箱を購入)@東急ハンズ
A4ラック(チラシを入れる用)@ハンズ
S字フック(壁掛け用)@ダイソー
何と簡素な資材。。。でもこれで一応戦える準備はできた。
因みにチラシとタペストリー(壁に掛ける横断幕みたいなやつ)だけは事前にデザインもプロに頼んで発注してあった。それでもタペストリーが届いたのは搬入日の前日だったが。。。
搬入・搬出
参加者としてしか参加したことの無い私にとっては、初めての搬入出。大手のデカいブースは業者さんが汗水たらしてぐったりしながら設営していた。なかなか見れない景色だ。
我々も一般車両のフロントにどや顔で搬入出車の印となる紙を置き入場。
簡素な資材のおかげでそこまで大変な作業ではなかった。
しかし、我々は一つ大きな見落としをしていた。「床」である。
我々以外のほぼすべてのブースには、オリジナルの「床」が装備されていた。我々のブースはビッグサイトの床が丸出し。
少し恥ずかしい気持ちになったが、これも経験。営業力でカバーしようと切り替えてからは特に言うほど気にならなかった。
当日
当日はあの大手展示会主催者が言っていた通りそこまで事業者が多いというわけではなく、「逆営業」が非常に多かった。
しれーっと近づいてきて、興味があるように装って自分の提案を始めるか、もしくはいきなり「挨拶周りさせて頂いていて」とストレートに来る人もいた。個人的には後者の方が好感をもてた。
後半からは大体首から下げてる入場券みたいなので事業者かそうでないかは分かったので、「その他」と記載されている人が近づいてくると若干警戒心が高まったのはここだけの話。
「いさぎよいブースだね!むしろ気持ちがイイよ!」
そういって声をかけてくれたのは、待ちに待った福祉事業の役員さん。聞けば10事業所以上を運営されていると。
サービスの説明のみならずデモ画面も見て下さって、その必要性もある程度ご理解を示してくれた。
「これよかったらどうぞ!」と当社オリジナルキャラクター「フクノネコ」のステッカーをお渡しすると「奇遇だね、おれ猫好きなんだよね」と言って去っていった。やっと展示会が始まった気がした。
終わってみればチラシは計100枚程度捌け、複数の事業者と商談いただけることに。何より、「このサービス他に無いね、面白い」と沢山の方にいって頂けたことは自分の自信になった。
まだ分からないが、初めてにしてはぼちぼちの結果かな、と思う。
おわりに
「展示会に出よう!」と決めてから、気づけば数ヶ月が経ち、すっかり真夏に。
2日間、立ちっぱなしで疲れたけれど、初めての挑戦は夏のお祭りの様でなんだかんだ楽しかった。
次回出るとしたら、やはり費用は抑えたいけど事業者割合がもう少し高い展示会を選びたいかな。でも地方はやはり大変そうなので東京優先は変わらなそう。
後、モニターで映像を流しているブースも結構あったのだが、正直1区画だと大通りに面した良いポジションはなかなか頂けないので、モニターをおいてもそこまで効果は無さそう。それよりゴリゴリ(区画範囲内で)前に出てチラシを熱意と共にお渡しした方が良い気がする。
とまあこんな感じで色々反省はあるので、次に活かしたい。
でも、私は基本ポジティブなので、自分自身の経験としては「はなまる」をあげようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?