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はじめてさんでも楽々シンプル縫いものレシピ3

◎替え袖をつくる1・お好みの生地で、布の‘ミミ’を活かしたタイプ

頂いた着物やリュースキモノ等に、ピッタリ合った襦袢の袖を作ってみませんか?
袖のお仕立ての方法
・無双袖(むそうそで)  表裏同じ布を用いた袖のこと
・半無双袖(はんむそうそで)  裏袖の振り側半分を共布にして、袖口側半分に別布を付けた袖のこと
・単衣袖(ひとえそで)裏を付けないで仕立て、各縫い代を丈夫に、きれいに始末した袖のこと

半無双袖は、裏袖の振り側と袖口側を表と共布で仕立てたタイプもあります
素材や柄にもよりますが、春・秋・冬と着用シーンが多いようです
※諸説あります

参考文献・主婦の友実用百科事典/和装・洋装  主婦の友社
    ・きもの用語大辞典          装道きもの学院編

・布の【ミミ】を活かし、生地巾が36~37㎝の場合 
(上がり袖丈+縫代)×2×2(両袖分)
例えば、替え袖・袖巾32 袖丈49㎝上がりの場合   
(49㎝ +3~5㎝)×2×2とすると
最低 208 ㎝、生地の長さが必要です

①外表にして裁ち目から、3~5㎜入ったところを本縫い   

※わかりやすいように赤糸で縫っております


②袖口側(布のミミ部分)の端を、三角に折り、その折り線のところを本縫い(布のミミのところまで)、ひと針返します(かえし縫い)  

※縫い代が目立たないような丁寧な処理

       
③中表に返し袖丈の印のところをマチ針で留めます  

  
④ミミのところ、2回からげて留めます 

      
⑤マチ針で留めたところを、端まで本縫い        



⑥キセをかけます(縫い目より4㎜上のところ)      
⑦袖巾のところで、折って、布の端より5㎜のところを折って、折りぐけ(三つ折りぐけのやり方で、一つだけ折るのが折りぐけです)で始末します

                                 
⑧出来上がり
お好みで、袖山下から約23.5㎝に『飾り糸』をつけます(ミミ側)


※縫い代の倒し方に気を付けて、袖下の縫い代が前側にくるようにします
 袖は、右、左があり、左右対称に作ります
※着物に馴染みやすい生地がベターです
※ミミ側が、袖口になります
※ふだん着使い(略礼装・礼装以外が目安)
※長襦袢の袖は、袖巾、袖丈とも着物よりもマイナス2分(2分=約0.75㎝)が目安とされています

・きせとは、
 縫い目の糸が表から見えるのを防ぐ為、縫い目に沿って折りぐせをつけること。
1㎜のきせ、2㎜のきせなどと言い、折りぐせをつけることをきせをかけると言う。
特別な部分を除き、縫い目のほとんどにきせをかける。普通は2㎜であるが裾、振り八つ、袖口などは特に深くし、共衿下の衿付けなどは狂わないように1mmに少なくかけることもある。

※きせをかけずに表に返すと、縫い目が両脇にひっぱられて、ほつれの原因になります
見た目も美しくありません

・振り八つとは、
振りのこと、和服の袖の、袖付け止まりから袖下までのあきの部分を言う。

参考文献・主婦の友実用百科事典/和装・洋装  主婦の友社

着物に【替え袖】を直接縫い付ける方法は次回に
(私もお気に入りの生地で、おうち時間を利用して、替え袖をつくりたいと思います)


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