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自然崇拝の精神

僕は陶芸を10年間やっている。
10年もやっていれば技術力はついてくるが
自分らしい作品を作るためには
自分と向き合うしかない。
楽しくも苦しい、苦しくも楽しい作業だ。

最近、古神道に興味をもった。
古代日本人の精神ってどんな精神だったんだ?
その精神世界は、縄文時代までさかのぼる。

僕が学校で教わった縄文時代は、
狩りをして、獣の毛皮を身にまとって
ひげがボーボーに生えている
野蛮な原始人のイメージだ。

でも、調べるとわかる。
もっと崇高な民族が暮らしていたことが。
縄文時代は、1万3~6千年前から始まったとされているが
すでに儀式を行うような精神世界がある。
その精神世界とは、「自然崇拝」、西洋でいうアニミズム(精霊崇拝)だ。
すべてのものに霊が宿っている、石にも木にも水にも。
すべてのものに感謝する。僕はその精神が大好きだ。

古神道と神道の違いは?
古神道は「自然崇拝」だが
仏教が伝来してから、変化がおきた。
華やかな仏像やお寺に対抗するために神社という形を作った。
生き残るために変わらざる負えなかった。
現代では、神社には神様がいて神様にお願いごとにしにいく
場所としてとらえている日本人が多いだろう。

その神社の原点は「自然崇拝の精神世界」だ。
僕はその世界が大好きで
大好きなものを形にしていくのは、
楽しいし、うれしいし、幸せである。

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