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アンパンマン号は車検通らないし、iPhoneにケースをつけるのはジョブズに失礼。

最近変な車が多くて迷惑しています。田舎町特有なのか、エンジンを爆音で鳴らしてみせたり、クラブDJも思わず横乗りしてしまいそうな4つ打ちを街に披露したり、それのどこに興があるのかまるで理解できない車が多すぎる。終いには、高校生の自転車にまでスピーカーがつき、ヒップホップやサブカルチャーの流行も相まって、少子化と反比例しながら爆音予備軍が増えていく予感すらする。
自分はそれら奇妙なメカ乗り達を「アンパンマン号を引き継ぐ者」と定義し、彼らが現行の法律の外にいる人間だと認識したうえ、自らの気持ちをなだめるためのアンガーマネジメントに日々努めている。

ある日、自分も「アンパンマン号を引き継ぐ者」の集合にいるのではと考えた。手元にあったソレが該当している可能性が高い。かのスティーブ・ジョブズは、完成したiPhoneをあろうことか水の入ったコップにいれたというエピソードで有名であるが、彼の神髄は「まだこれだけ余分なスペースがあるだろう」ということだ。あぁ、それを思い出したとき、なるべく傷がつかないよう厳重に保護されたソレが目の前にあった。ジョブズは今の私を見てどう思うか。計算しつくされたデザイン・サイズだからこそ価値があるのだと、タートルネックを前に弁解の余地はありません。

だからこそ、バウンダリー現象のオンパレードともとれるこの世の中で「アンパンマン号を引き継ぐ者」ができるだけ肩身を狭く暮らしていって欲しいと願うばかりです。

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