板金折鶴のワークショップ inフランス
こんにちは。ウチノ板金の内野友和です。和國商店という板金工芸品の製作販売をしております。
2023年1月にフランスのストラスブール・コルマール・パリの3つの場所で銅板折鶴のワークショップ(WS)を開催をしてきました。
昨年はドイツのハンブルグで開催したので、今回はヨーロッパでは2カ国目の開催となります。
僕らがつくる板金の折鶴は通常屋根に使われる板よりも少し薄めで、加工し易いようにしています。
しかし、逆に薄いということで、慎重に丁寧に扱わなければ歪みや傷がスグ出てしまう、デリケートなものになります。
しかし、完成品は重量感と和の独特な風合いがでる不思議なデザインになっていて、特に海外の方からの購入が多い商品となっています。
デザインもそうですが、海外の方から、日本の折鶴の意味する「平和」「健康」「長寿」「親愛」「無災害祈願」にも共感をしていただき、友達・両親・おじいさん・おばあさんにプレゼントとして活用をしていただいております。
今回のWSはフランス東部にあるストラスブール大学の「仏日大学会館」、コルマールの「今昔」という日本雑貨屋さん、パリの「パリ日本文化会館」さんとのコラボレーション企画で、日本文化に興味のある数十名の方と一緒に折鶴を作ってきました。
どこの会場も満員御礼で、予約開始した直後に満席になってしまったようで、現地での日本文化への根強い人気があるのがよく分かりました。
まずWSでは折鶴を制作している様子を撮影したYouTube動画を見ていただき、何となく流れを掴んでいただきました。
みなさん身を乗り出して、食い入るようにじっくりと見ていたのが印象的でした。
半分くらいの方は折り紙で鶴は作ったことがあるということでしたが、もちろん金属板での折鶴は始めてです。
参加者は老若男女、6歳くらいから80歳くらいまでの方がいましたが、始まってみると、専用の道具を器用に使い折鶴を上手に全員が完成させることができました。
できた折鶴と一緒に作った仲間と一緒に写真撮影をしてWSは終わりです。
後日、参加者は作った自慢の折鶴をInstagramに和國商店のアカウントと一緒にアップしたりしてしてくれたり、数日後に直接メッセージを送ってくれるかたもいらっしゃいました。
パリ日本文化会館ではアンケートに記入もしていただきました。
「本当に貴重な体験ができた。自分で作り上げる、工具と素材のポエジーのようなワークショップでした。」との記載がありました。
ポエジー(詩)か、、、。僕からは、出ない表現だ、、、。
今回の昨年のドイツでのWS同様に本当に来て良かったと思いました。
そして僕らも皆さんと過ごした時間がとても楽しく、また遊びに来たい気持ちになりまし、どこの会場でも「次に開催するときは絶対また来て、今回よりも上手な折鶴をつくってみせるよ!」と宣言をされて帰宅される方がいらっしゃいました。
世界の先頭を走る芸術の国のど真ん中で
WSを出来た事は、本当に貴重な経験となり、折鶴がより一層羽ばたくキッカケになりそうです。
和國商店 主宰 内野友和
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