【心スポ探索体験記】大洞光輪公園墓地(通称:外人墓地)〜後編〜
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私は、巨大な十字架があるとされる外人墓地エリア「A-4」に到着した。
明らかに墓石の形がちがう。日本のお墓のような四角柱ではなく、四角い板状のお墓が立ち並んでいる。
A-4エリア自体はそこまで広くない。50m×25mほどだろうか。その端を「出口」に向かって横断するように歩道が続いている。右に茂み。左に墓地。茂みの奥から「ブォー、ブォー」と牛蛙の鳴き声が聞こえてくる。普段聞きなれないその鳴き声が墓地というシチュエーションも相まって少し不気味に感じられる。
そして、その道の中央くらいだろうか。それは現れた。
巨大な十字架だ。
赤褐色。これは何という種類の石だろう。
高さは優に2mは超えている。180cmの私も見上げる高さだ。暗くて自前の懐中電灯ではよく確認できないが、他にこの赤褐色の墓石は見当たらない。この十字架に触れると祟られて最後は亡くなってしまうという噂があるが、果たして・・・
私は十字架の正面にGoproを置き、定点的に撮影することにした。
10数分後
時折、牛蛙の鳴き声が遠くで聞こえるくらいで特に異変は起きていない。改めて、十字架を近くで観察してみようか。そう思い、十字架に向かって足を踏み出したところ。歩道と墓地の間の段差でつまづき、十字架につい手をかけてしまった。
「(やってしまった・・・)」
幽霊を信じている訳ではなかったが、いざ祟られると噂のある十字架に触れてしまうと途端に不安な気持ちに襲われた。大丈夫なのか?何か起こるのではないか?目を見張り、周囲の音を少しも聞き逃すまいと五感を研ぎ澄ませた。
その時、私の後ろの方から人の声が聞こえた気がした。それも2人。女性だろうか。まるで仕事終わりに歩きながら話しているようだった。聞こえたのは2〜3秒ほど。私の後ろ・・・
いま私は十字架に向かって直立している。背後は茂みである。さらに言うと、この茂みの奥は森、池、そしてまた墓地が広がっている。明らかに人がいる訳がない。そこにいるとしたらそれは・・・
ここで私は撮影を続けることを断念した。十字架を触ったこと、その後の謎の声。果たしてあの声の主は誰だったのか?もしかして、私を祟るために森の奥から近づいてきたのかもしれない。この世のものではない何かが。そんなことを考えると、もうその場に留まっていることはできなかった。
岐阜県にある大洞光輪公園墓地。
そこにある巨大な十字架に触れると本当に祟られてしまうのか?
あなたはこの噂を信じますか?
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TAQ