発注ミス
先日ママ友とランチに行った。
待ち合わせは朝9時。
ランチには程遠い時間なのだが、モーニングとランチと目一杯お喋りする為のいつもの待ち合わせ時間だ。
その日私は家で軽く食べてきたので、モーニングは頼まずドリンクバーのみを注文した。
友達はモーニングを頼み、厚切りの焼き立てトーストとスクランブルエッグ、それにドリンクバーのホットコーヒーを飲みながら楽しいお喋りがスタートする。
待ち合わせ時間より少し遅れて他の友達もポツポツと集合しだし、席についてはみんなモーニングを注文していた。
モーニングを終え10:30を過ぎると、メニューがランチメニューに変わる。
そのタイミングを見計らって、モーニングを食べていない子達がランチを注文し出す。
私もその1人だ。
パスタに定食、ハンバーグに唐揚げにサンドイッチ。
美味しそうなメニューがズラーと並ぶ中から、私は「チキンカツ煮定食」友達は「唐揚げ定食」を頼んだ。
注文をしてしばらくすると、店員さんが戻ってきた。
「すみません💦
鶏肉が発注されていなくて、唐揚げが用意できません💦💦」
あらま残念と思いながら、友達も私も「じゃぁ、違うのにしようかな」と言うと
「チキンカツはご用意できます!!!」
と。
なら、チキンカツ煮定食はそのままで友達は冷やしうどんを頼む事にした。
店員さんとの一連のやりとりを聞いていた別の友達が
「鶏肉ないのかー。
頼みたいメニューには全て鶏肉が乗ってるのよね💧」
と、頼むメニューに困っていた。
なんなら今日の日替わりランチも、ハンバーグと唐揚げのセットなのでそれも頼めない。
友達が困惑しながらメニューと睨めっこしていると、先程の店員さんが戻ってきた。
「すみません💦
チキンカツ煮定食についている、レンコンが発注ミスでご用意できません」
レンコンが・・!!!!!!!!
と、レンコン大好物の私はショックを受けたのだが、チキンカツ煮定食にはナスもついている。
ならば
「ナス増量とかでもいいです❤️」
と大人な対応をし、レンコン発注ミスを華麗にクリアした。
私が困難を華麗にクリアしてる頃、鶏肉に引き続きレンコンもないと知った友達は「もう何を頼んでいいのかわからん💧」と言わんばかりのオーラを放ち、メニューをバザバサとめくっていた。
「うーーーーん・・・
もう、サンドイッチでいいや。
うん、サンドイッチにする!!!」
と半ば諦めの気持ち半分と、注文が決まった安堵からサッパリとした顔で店員さんを呼び
「サンドイッチお願いします!」
と告げた。
しばらくすると店員さんが浮かない顔をして戻ってきた。
「すみません・・・
発注ミスで
パンが
ありません・・・・」
えっ( ̄◇ ̄;)?
私達、朝、モーニングしたんだけど💧
焼き立ての厚切りトーストとか、他のパンとか、とにかくパン、メッチャ食べたんだけど💧
あれ、最後のパンだったの?
とボーゼン💧
一体・・・
どれだけの発注ミスを・・・・( ̄◇ ̄;)
店員さんが言うには、昨夜の発注担当だった人が有り得ないほどのミスをおかし現在の状況になっているらしく、けれどお客さんにその事情を説明しているのは今私達の目の前にいる店員さんで、ミスった本人ではない。
けれど店員さんは本当に申し訳なさそうに何度も頭を下げている。
店員さんに同情しつつ、まるでコントの様なこの状況がおかしくも思えてきている私の横でうなだれているのはサンドイッチを頼んだ友達だ。
「もう・・・
もう、もう、もう、もう・・・
本当に頼みたい物がないのよ( ꒪⌓꒪)」
店員さんは申し訳なさそうに一旦その場を離れ、友達は茫然自失の状態で眺める様にメニューを見
「・・・ピザでいいわ・・・・」
と遠くを見つめてつぶやいた。
ここまで食材がなく注文をことごとく断られても、場の空気が悪くなる様な繊細な私達ではないのでいつも通り楽しくランチを終えたのだが、店にとっても前代未聞レベルの発注ミスではないかと思った。
ちなみにその日の日替わりランチはハンバーグと唐揚げだったのだが、唐揚げはエビフライに変えられて他のお客さんに提供されていた。
エビフライ好きの私は
「あれにすればよかった」
と少し後悔しながら店を後にした。
発注ミス連発事件は、エビフライが食べたい欲望で上書きされ、すっかりなかった事になった食いしん坊の私である。
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