辛いとき辛いと言えたらいいのにな
日向坂46も6thシングルの情報が徐々に解禁されつつある今日この頃。
お美玖が新センターになったり、カップリングでひなのがセンターになったり、新たな試みも見受けられる。
そんな中個人的に気がかりな点を1つ、自分の中の気持ちを整理するがてら書いてみたいと思う。
変わらないジレンマ
フォーメーションを
・センター
・フロント
・2列目
・3列目
の4段階に分類したとき、全体曲での列移動を一度も経験していないメンバーが2人いる。
高瀬愛奈と渡邉美穂だ。
3期の3人も表題では3列目しか経験していないが、カップリングで2列目を担うことになったし、休養していた影山優佳も6thでは2列目だ。
ずっと3列目の高瀬愛奈と、ずっと2列目の渡邉美穂。
3列目と2列目の違いこそあれど、どちらも変わらないことに対しての葛藤がおそらくあると思っている。
今回はこの2人について書いてみたいと思う。
ストレートに気持ちを表現する高瀬
まなふぃといえば、フォーメーション発表後は大体気持ちのこもったブログがアップされる。
(そういえば6thはなかった)
そこには活動できることに対する感謝だったり、悔しさや申し訳なさといった、むき出しの感情が晒されている。
後輩である2期や3期も2列目を経験して、悔しい気持ちは当然あるだろうと思うし、それを言葉にして発信する強さもある。
自分の感情を言葉にするのは、どんな時でも怖いものだ。そこに向き合えるのはまなふぃの強さだと思う。
6thのミーグリで1次で完売が出たのは、そういった前向きな発信が実を結んだ結果だろう。
2次の結果やこれから先の売れ行きも当然これから待っているが、状況に変化があるというのは良い兆しだ。前へ進むための原動力になる。
感情を出さない渡邉
一方で、フォーメーションに対する自分の気持ちをほぼ表に出さないのが美穂だ。
唯一溢れ出たのは「Documentary of 日向坂46」で富田・松田に吐露したものが唯一だと思う。
ラジオでもポジションの話になった時は「どこでも構わない」という当たり障りのない触れ方に終始していた。
ずっと2列目、というのはずっと3列目と比べたら恵まれているのだろうか?
個人的には逆に一番難しいのではないか、と思っている。
富田・松田の2人に「フロントに上がれない悔しさ」を話した時に、おそらく疑問に思った人もいるはずだ。
「3列目の2人にそれを言うの?」と。
そう、2列目は悔しさを表に出すのを憚られる空気があるのだ。
実際ひらがな時代も含めて、「最後列以外のポジションで悔しさを表に出した」ことがあるのは2人しかいない。
渡邉美穂と、ひらがな時代にダブルセンターから1.5列目に下がった柿崎芽実だ。
3列目で悔しい、2列目に上がれて嬉しい。そういう空気の中で、2列目で悔しいとは言えないのだろう。
(それを思うと1.5列目であからさまに悔しさを見せた芽実の強さも感じるが)
「辛い時に辛いと言えない」状態というのは思っているよりも辛く難しいものだ。
ずっと3列目というのも、それはそれで多くの悩みを抱えると思うが、それとはまた違った難しさがずっと2列目にはあると思う。
場所が変わることによる経験値
メンバーからよく上がる話として
「いろんなポジションをやることでいい経験になった」
というものがある。
最前列で見えるもの、最後列で見えるもの、その立ち位置になってみないと分からないことは山ほどあるだろう。
「立場が人を作る」とはそういうことだ。
列移動がない2人は、この経験を積むことができないまま6枚目シングルを迎えていることになる。
これはシンプルに考えても大きなビハインドだ。
単純な経験値もそうだし、上がり下がりによるストーリーが生まれないため、ファンへの訴求力も下がる。
特にまなふぃはいわゆる外仕事が多いメンバーでもないため、武器として使えるものはブログとメッセにほぼ限られる。
この状態からひっくり返す、というのは相当な馬力が必要になる。
好きなもので押してみたり、何かしら突破口があればいいのだが…かとしとの不仲キャラは割と行き詰まってるようにも思うので、次の打ち手を考えたいタイミングではある。
美穂は外仕事がある分まだ戦いようがあるが、現状を変えるためには「え、大丈夫か?」と心配されるくらい負荷の高い(物理的にではなく比喩ね)仕事が回ってきて欲しい状況ではある。
クイズ番組なんかは正にそうだが、できないことに挑戦してできるようになるからこそ、人は成長していくのだ。
もっと筋肉痛になるくらい、ハードワークが必要などデカいやつを掴んで欲しい。
悔しさの賞味期限
悔しさの賞味期限は長くない。
時々はちゃんと報われることがないと、続かない
ちはやふるからの引用だが、これは本当にそうだと思う。
日向坂46としてデビューしてから2年半。
果たしてまだ賞味期限は残っているだろうか?
ちなみにちはやふるでA級昇格のための妥協案を提示した原田先生に対して、太一が返した言葉がこれだ。
先生、俺はA級になるより、逃げないやつになりたい
どんな結末になろうとも、最後まで見届ける覚悟はこちらにはできている。